なぜ【純】レバ丼なのか。
「孤独のグルメ Season5」第10話に出てきた純レバ丼。
レバーを濃い味つけで炒めてご飯に乗せただけですから「レバ丼」あるいは「レバー丼」でいいじゃないかと思うのですが、「純レバ」の名の料理を出す店は東京に点在しています。
調べると、歴史的にはレバニラの登場が先。レバーだけ炒めた物が後だそうで。
これを生み出した人々の心のなかには「レバニラからニラを除いた【純粋なレバー炒め】を作ってやったぜ」という“誇り”みたいなものがあったのでしょう。
まあ、「天然鯛焼」よりは納得できるネーミングのような気もします。
しかしこの店の純レバ丼、昔も一度食べたことがあるのですが相変わらず味が濃い。ちょっと濃すぎるのです。
甘いし、塩も強いしくどい。単体ではちょっとくどいので、大量に乗るネギとご飯と一緒にかきまぜて食べてなんとかなるくらい。
ところが。
発見してしまいました、おいしく食べる方法を。
それは【酢】の投入。
かき混ぜた上にドバドバと卓上の酢をかけると、あら不思議。甘さもくどさも和らぎ優しい味に。俄然おいしくなるのです。これはいける。
東京の人間がラーメンなどに酢を入れるのには抵抗がありましたが、純レバ丼に限っては効果絶大。絶対のオススメです。
そしてもうひとつ頼んだ餃子。
これがまたふんわりしながらも餡がいっぱい詰まってておいしい。
これに「孤独のグルメ」で初登場した“酢にコショウドバドバ”をたっぷりつけて食べるとこれまたうまい。
5個で400円とちょっと高めですが、ひとつひとつも大きく肉もたっぷり。損した感じは微塵もありません。
ただ「純レバ丼」も量が多いので、餃子まで食べるとかなり苦しくなるのが問題でしょうか。
この店があるのは亀戸天神社の近くでくず餅で有名な「船橋屋」の並び。
亀戸駅と錦糸町駅のどちらから歩いてもほぼ等距離とやや不便な場所ではありますがちょうどいま、亀戸天神社では梅が咲きはじめていますから、梅見を兼ねて行ってみてはいかがでしょう。
「純レバ丼」には、酢を忘れずに。
「菜苑」(錦糸町/亀戸・中国料理)
https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13018014/