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みなみ (愛知伊良湖・海鮮料理)

みなみ

渥美半島の先端、伊良湖(いらご)岬の名物は大あさり。

みなみ

写真の下の名刺と比べてみればわかりますが、ハマグリと見まごうほどの巨大さにびっくり。正確にはウチムラサキという名の貝だそうですが、焼きたての熱々でのおいしさはけっしてアサリに引けを取るものではありません。

この3個ひと皿で530円は、ぜひ味わうべきおいしい名物として絶対のお勧めです。


愛知県東部の中核都市・豊橋から車で1時間半。温暖な気候を生かした日本有数の大農業地帯を駆け抜けると、渥美半島の突端には青い海が広がりさわやかな風が吹き抜けます。

みなみ

ここから伊勢志摩に向かうフェリーも出ているということで、岬はリゾートの風情。その名物料理がこの大あさりというわけです。

ここを訪れるきっかけとなったのは、スナメリ。
三河湾の入り口にあたるこの周辺の海には、鯨類(クジラとイルカ)の最も小さな種であるスナメリが棲息していて、それを眺めるスナメリ・ウォッチングが楽しめるというのです。

みなみ

時期はゴールデンウィーク。天気にも波にも恵まれ、漁船を仕立てた約2時間の航海中に二十頭ほどのスナメリを見ることができました。

みなみ

といってもスナメリには他のイルカのような背びれがなく、水上にジャンプすることもないため確認は困難。茶色っぽい胴体が水面から浮き上がる瞬間を、目を凝らして見つけなければなりません。それでもみな、生命の神秘や自然の豊かさを感じることができました。

そしてスナメリウォッチング終了後、のスタッフに
お昼のお勧めとして聞いたのがこの店でした。漁師仲間が集まって始めた店ということで、期待はいやが上にも高まります。

みなみ

午後1時半に入って店内で待つこと10分。着席してすぐに頼んだのは焼き、卵とじの丼、フライと大あさりづくしにアジの刺身。そのおいしさは期待を裏切らぬものでした。

みなみ

とくにおいしかったのが「大あさり丼」(800円)
卵でとじた大あさりが5~6個もごろごろ。甘辛い濃いめのだしの味もちょうどよく、貝のうまみと溶け合っています。

みなみ

貝の身もちょうど柔らかい絶妙な火加減。思わず一気にかきこんでしまいました。これで800円はすごいコストパフォーマンスです。

みなみ

一方、「大あさりフライ定食」もまた大きな塊が3つ。熱々を頬張ると衣はさくさくで中はふんわりというフライの王道。少しだけえぐ味を感じるものの気になるほどではありません。洋食もまたよし、です。

みなみ

そしてアジの刺身も小ぶりながら新鮮なもの。ここでは、数人でまず焼き大あさりを堪能し、その後刺身をつつき、フライの類や大あさり丼で締めるというのがよさそうです。

やっぱり、その土地土地に昔から伝わるほんとうに
おいしいものを食べなきゃダメなんだとつくづく思いました。

最近、巷には町おこしと称して変な創作料理があふれてきています。B-1グランプリでどこかが優勝すると、全国各地で似たようなメニューでマネをします。 焼きそばにカレーにコロッケに…。

しかも単に地域の農産品を練り込んだとかで、その土地の人々の嗜好とはまったく関係のない由来で作るものですから、定着しないですぐに消えていってしまうものばかり。しかもしょせんB級ですから大しておいしくも珍しくもありません。

そんなものよりも、長い時間をかけて育まれたその郷土の料理にこそ本当の価値があるはずです。

愛知県東部・東三河地方に行ったら、黙って伊良湖の大あさり。間違いなしです。

 

 

 

「みなみ」(愛知伊良湖・海鮮料理)
https://tabelog.com/aichi/A2306/A230604/23013630/

みんみん(♂)とっておき!!支配人

福岡県生まれの九州男児。中学高校とブラスバンドに所属し、高校のブラスの先輩がタモリさんというのが数少ない自慢です。メディア関係の企業に就職し、転勤族だったため各地のおいしいお店を探して食べ歩きを始めたのがこのウェブサイトの原点。現在は、映像関係の会社を営んでいます。

店舗情報

店名 みなみ (愛知伊良湖・海鮮料理)
ジャンル 和食, 鮮魚
TEL 0531-35-6712
住所 田原市伊良湖町宮下2875-6
みなみ (愛知伊良湖・海鮮料理)
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交通手段 豊鉄バス 伊良湖シーパーク&スパ前バス停から徒歩3分
営業時間 11:00~19:00
定休日

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