バンビスペシャルMix 1,000円です。
ハンバーグにエビフライにカニクリームコロッケとライスという、ワンプレートの大人のお子様ランチ。
ハンバーグは、セットによくあるミニサイズではなく通常の大きさ。
みっしりと詰まったオーソドックスなもので、チーズもデフォルトでついています。
エビフライはきちんと身が入っていて食べごたえあり。
ただ問題はカニクリームコロッケ。
というよりその上に乗ってるもの。
「孤独のグルメ」に出た豪徳寺の定食屋で、クリームコロッケにタルタルソースがかかっていて井之頭五郎が珍しがる、というシーンがありましたが、ここのはコロッケが見えないほどにタルタルソースが覆いかぶさっていて、パッと見、何が来たのかわかりません。
タルタルソースをかけるべきはエビフライのほうなんじゃ…と思いますが、エビフライはほぼ無傷。不思議な乗せかたです。
また、ご飯も不思議なものがかけられています。
ミートソースと言うには薄いというかまばらというか、ひき肉が点在するオレンジ色のソースがご飯の半分に。残り半分弱はハンバーグのソースがくっついてダークブラウンに。ご飯は白いまま食べたい私にとってはなんか余計なサービスをされたようで戸惑ってしまいました。
とはいえ、ひとつひとつの味はよく、お米もいいものを使ってておいしい。
そうそう、つけあわせのモヤシがおいしく、皮付きのフライドポテトも表面カラっと、中はほくほくでよかった。こうしたサイドにも手抜きがないところに矜持を感じます。
なんとなく昔っぽい外観と、店内の薄暗さなどから良くない先入観を持って食べ、それなりの評価を下してしまいそうですが、客観的にみればなかなかいいものを出していると思います。
場所は四ツ谷駅から徒歩2分。
新宿通りに並行する「しんみち通り」という細い路地の飲食店街の中ほど。
この通りにはかつて洋食屋だったのが業態転換でとんかつ屋になった名店「かつれつ四谷たけだ」もあるなど、もともと競争の激しい地域。
そのなかで昔ながらのスタイルを守り続け、ニッポンの洋食の王道を行くこの店。頑張ってほしいものです。
「バンビ」(四ツ谷・洋食)
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13012123/