業務用炊飯器の蓋を開けると、そこは茶色の肉・肉・肉。
白いご飯の上に敷き詰められた大量の細切れ牛肉とこんにゃくの醤油煮込み。
まさに牛丼の具がぶちまけられています。
しかも驚くのは、これが【食べ放題】ということ。
定食を頼めば、ご飯と味噌汁はセルフサービスでおかわりも自由。炊飯器はふたつあり、片方が麦飯、そしてもう片方がこの牛肉ご飯というわけです。
この牛肉ご飯。上に牛丼の具がぶちまけられているということで、最初の方の客が肉をたくさん取ってしまうと
あとは白いご飯だけ…となりそうですがそうではありません。牛丼の具は折を見て追加され、白いご飯の上にぶちまけられているとのこと。ですので常に表面は茶色。あとになるとご飯だけ残っている、ということはないそうです。
ここは、福岡郊外にある「肉好きのための定食屋」(自称)。
最初は那珂川という山あいの町にあったのが、2店舗目で国道3号線わきに進出してきました。
その名の通り定食のメインは肉だらけ。「親鶏もも」「とりみそ」「豚みそ」「トンテキ」「しょうが焼」「牛タン」「サガリ」「カルビ」「ホルモン塩」「ホルモンみそ」「ハンバーグ」など、鶏豚牛を網羅。それぞれ「並」「大盛り」「特盛り」さらに「てんこ盛り」まであり、さらに食べ放題の肉めしが付くのですから圧巻です。
今回選んだのは「サガリ大盛り定食」(1,200円)。大盛りはもちろんおかずのほうです。
出てきたのは、もうもうと湯気が立ちのぼる鉄板の上のもやしの山。埋もれるようにして肉が見えますが、肉が少ないわけではありません。さっそく肉をひとつ口に入れてみると…かたっ。
先日「福岡県民のソウルフード焼肉」を食べたときも思ったのですが、福岡の人々って歯が丈夫すぎるのでしょうか?ただ、噛んでいるうちにうま味が出てきてうまいのはうまい。
卓上にニンニク醤油や甘味噌だれなどが置かれ、自由に味付けできますが、意外にもこれに合ったのはわさび醤油。甘めの醤油に溶け込んだわさびのツンとくる刺激が肉のうま味を引き立てます。
この肉を迎え撃つのが先ほどの牛肉ご飯。東京・早稲田の老舗「三品食堂」を思い出させるボロボロ感の牛肉煮込みは枯れた感じながら味が濃すぎずいい塩梅。大きめの茶碗にお代わりしたらさすがに満腹になりました。
こんどはハンバーグやしょうが焼きなどもっと柔らかいメニューを試してみようと思いますが、たしかに肉好きにはたまらないロードサイドの店。
ぜひドライブがてら行ってみてください。
「青空食堂 筑紫野店」(福岡筑紫野・定食)
https://tabelog.com/fukuoka/A4003/A400301/40046941/