1年ぶりに訪れたというのに、お姉さんは私のことを覚えていました。
しかも前回は3人組のひとりで、とくにお姉さんと話したこともないというのに。
千葉県の南端、館山にある街中華。
駅の西側にあるバーやスナックなどが建ち並ぶ繁華街の片隅にあるこの店は、ご飯に困ったら便利な店。
とにかく街中華らしくメニューが多く手ごろなつまみも多い。
ザーサイなんか100円ですし、ピーマンを鰹節とあえたものだって激うまなのに100円。
通称「赤星」のサッポロラガー中瓶がハッピータイムで390円というのもあわせ、館山で暮らす人々に優しい。
とりたてて名物といったものはないようですが「タンメン」(900円)はもやしをはじめとする野菜たっぷりの優しい味。
スープも豚バラの甘みとうま味が溶け出していてコクもあってうまい。
麺は東京のような硬めではなく、よくゆでられた細い縮れ麺というのもスープにあい、優しさを感じてほっとします。
一方で餃子は硬派。大きめの皮にギッシリと餡が詰め込まれ角の立った凛々しい姿。5個で500円と一瞬高く感じますが、肉々しくてボリュームもありますのでサイドならシェアしても充分です。
そのほか「あんかけ焼きソバ」(1,000円)も具沢山で優しい醤油味の餡がたっぷり。
たぶん何頼んでも安心して食べられるお店なのでしょう。
旅先で地元の人に囲まれ、彼らの会話に包まれながら食べる街中華というのもひとつの【幸せの食事】だと実感しました。
館山に滞在することがあればぜひ。
「正龍」(千葉館山・中国料理)
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