上かつ丼1,100円が、並かつ丼と同じ850円になる「上かつ丼フェア」。
立て看板の文句につられて入ってみて、おばさんに勧められるままに注文したのが1,100円の「上かつ丼セット」。
…うーん、得したのか?
いやいや、蕎麦がタダじゃないか!
しかしあとになって昔の写真を見ると、2017年の写真にも「上かつ丼フェア」。しかも50円安い。
おいおい、いつもやってるんじゃないか?
それはさておき、金城庵といえばかつ丼。
学生時代は貧乏だったのでなかなか手が届きませんでしたが、憧れの一品でした。
あらためて食べてみるとよくまとまった基本中の基本のかつ丼といった感じ。
カツは脂身のないみっしりした肉質。薄くもなく厚くもなく、かつ丼にふさわしい厚さ。
衣もガサガサせずカチッとした感じ。
カツを煮込むのに蕎麦つゆをそのまま使ってる感じで、とじた卵も黒めで硬めで味も濃いめ。しかし蕎麦つゆだけあって濃厚なうま味が行き渡っています。これぞ関東のかつ丼。
蕎麦はややねっとりした歯触りで、つゆも鰹節が前に出てくる感じでやや辛め。
「上かつ丼セット」1,100円でこの量と質はなかなかお得だと思います。
もともとは天ぷら屋だったこの店。学生時代、追い出しコンパで使ったこともありますが、山盛りの天ぷらが出るなどすごいコストパフォーマンスだった記憶があります。
久しぶりに少人数での宴会で使ってみましたが、酒肴も揚げ物が多いながらそろっています。
なかでも印象に残ったのが「ママかり酢漬け」(原文ママ)と「たことトマトのアヒージョ」。
蕎麦・天ぷら・かつ丼などの主力以外も研究し、丁寧に作っている感じに好感を持てました。
まあ最寄り駅が都電の早稲田駅という不便な場所で、大学にでも用事がないとなかなか行かない場所ではありますが、近くに寄ることがあったらぜひとも行ってみてください。
「金城庵」(早稲田・天ぷら)
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130504/13006144/