「泰興楼」のときもそうでしたが、なんで毎回、巨大餃子を見くびっては敗退し、後悔してしまうのだろうかと思います。
今回頼んだのはタンメンに餃子1人前。
ニッポンの中華ではごくありふれた組み合わせの注文ですが、これが失敗でした。
食べきれないのです。とてもとても。
この日は朝食を食べる時間がなかったこともあり、お腹がすいていたにもかかわらず、タンメンの野菜の山を片付けるのが精一杯。麺のほとんどを残してしまいました。
なぜ敗退するのか。
それはたぶん【二乗三乗の法則】がわかってないから。
【二乗三乗の法則】とは、一辺の長さが2倍になったときに正方形の面積は4倍、立方体の体積および質量が8倍になることを表すもの。
つまり長さが2倍になった餃子は重さが8倍になるということ。
これが理解できていないために餃子にナメた態度を取ってしまい、食べるのに四苦八苦するのです。
あ、「四苦八苦」も二乗三乗…。
今回注文したのは餃子3個の1人前。1人前で420円。
これに丼飯にスープとザーサイがつく餃子定食が730円。
この餃子定食の安さが罠なのです。
普通の店では餃子はサイドメニュー。なのでつい、タンメン(760円)をメインに据えてしまいます。
わかっていたはずなのに、出てきた餃子のあまりのデカさにまず驚愕。
さらにタンメンの野菜の山の高さに腰を抜かしてしまいます。
餃子を食べに来たのですから、まず餃子から片付けます。
もっちりとしたやや厚めの皮のなかには肉々しい餡がみっしり。ほかはニラと白菜でしょうか。野菜の割合は少なく、ややどっしりとした感じ。
食べ応えがあり、これだけで胃袋がかなり占拠されていくのがわかります。
その上で野菜の山のタンメン。餃子が肉々しい分の償いでしょうか。こちらは野菜だらけ。ほとんどがキャベツでモヤシ・ニンジン・豚肉はパラパラ。
しかもスープも含め、味が薄い。味付けを間違えたんじゃないかと思うほど味が薄いので、野菜の山との格闘は大苦戦です。
その単調さに耐えかねたのもあり、野菜の山を食べ終えたところでついにギブアップ。麺をほとんど食べることができずに涙を飲みました。
表に出てあらためて店を見てみると、外観が大きく変わりました。
昔は赤かったのが黒を基調に。
しかもこの文章を書こうと昔の写真を見てみると、昔は店の間口が半分だったことに気づきます。右隣にあった不動産屋との壁をぶち抜き、2倍の広さになっていました。
それでも店内は非常に狭いですから、以前はよくぞ営業できてたなぁ、という感じです。
餃子のデカさを武器に人気店となり、店舗面積倍増を成し遂げた街中華。
餃子をナメてると痛い目に遭います。ぜひ心してジャンボ餃子と闘ってください。
「開楽」(池袋・中国料理)
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