スープカレーの正しい食べ方とは?
毎度心配になってネットで調べるのですが、店の公式サイトも個人のグルメサイトもみな「正しい食べ方というのはありません。好きなように楽しんでください。」と書いてあります。でも、そういうサイトに限ってまた「オススメの食べ方」を写真つきで事細かに紹介してたりする矛盾って…。
さて、初めて行ったSAMA。
神田店はコロナ禍で周囲に客はおらず、正しい食べ方を真似することもできません。
選んだのはとってもオーソドックスなトマト&チキン野菜&チーズ&7辛&普通盛り。
つまりトマトベースのスープに鶏もも肉1本と素揚げの野菜が具として入り、チーズをカレーにトッピングして辛さは「激辛」という7番目、ご飯は250gという組み合わせ。
これが絶妙のバランスでした。
まず最初にすすったひとくちにうま味が凝縮。カレーというよりも、スープとして完成されているのです。スパイス使いが素晴らしく、適度な酸味とほのかな甘み、それにきりっとした辛さで、えもいわれぬ複雑な味。
鶏もも肉はスプーンできれいにほぐせるほど柔らかく、たくさんの野菜は素揚げによってしゃきしゃきに。
このうまさをそのまま味わいたい。
そのためにはむしろご飯が邪魔でした。
スープをすすり、具を食べ、そして白い飯で追っかける。スープカレーをおかずにご飯を食べてるイメージでしょうか。
そもそも私、白いお米が水に浸されてふやけた姿というものが嫌いです。昔、近所の家で、側溝にそのまま残飯を捨てる家があり、その不衛生さが記憶の片隅にこびりついているからなのですが、そのためお茶漬けもねこまんまもダメ。(唯一、水炊きのおじやだけは許せる)
そんな私ですから、スープカレーにご飯を投入なんてもってのほか。スプーンに盛ったご飯をスープカレーに浸すことすら抵抗があります。
でもその「禁」を破ったのが次に行ったとき。
こんどは前職の同期の勧めるココナッツ&野菜&ひき肉トッピングにすることを決意して向かいます。
と、メニューを見ると「神田店限定」で「タンドリーチキンとひき肉パクチーズ」とあります。こっちのほうがお得そうじゃん。
ということでココナッツスープにして「タンドリーチキンとひき肉パクチーズ」で7辛&普通盛り。
これもまたうまかった。
ココナッツなので甘ったるいかと思えばさにあらず。
タンドリーチキンはカレーにひたるともはや何の味かもわかりませんがとにかくうまい。
パクチーもチーズもいい。
ここでご飯をスプーンに小盛りにし、スープにひたして恐る恐る食べてみます。
うまいじゃないか!
最後に残ったスープにご飯投入、という私のなかでは「下品」とされる行為だけはかろうじて思い止まりましたが、スープカレーを堪能することができました。
ベースとなるスープはこのほか「あっさり」「えび」「クリーミーえび」の計5種類。さらに具材とトッピングを選んでいけば組み合わせはまさに無限。
空いてるいまこそ通いつめておきたい店かもしれません。みなさんもぜひ。
「SAMA」(末広町・カレー)
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13233717/