【閉店しています】
「シンガポール風エビチリ」が、想像を超えておいしかった…。
シンガポール料理といえば「チリクラブ」、つまりカニのチリソース炒めなのだそうですがこの店では時価で7,000円から。いや無理。
ということで選んだエビチリでしたが、エビが大きくてぷりっぷり。チリソースに卵が入ってるのが新しく、辛さと酸味と甘さが絶妙なバランス。頭からむしゃぶりついてしまいました。
余ったチリソースはマントウ(饅頭)という揚げパンをちぎってすくいとるようにして食べるのですが、少し甘味のある揚げたてアツアツのマントウと、卵入りチリソースの調和も素晴らしい。これだけでもご馳走です。
エビチリって具に対してソースがやたら多く、刻んだネギばっかりでなんかコストパフォーマンスの低さを常々感じていましたが、これは違いました。感動の味でした。
この店があるのは恵比寿。
JR恵比寿駅の西口、地下鉄がある方、と言ったらわかりやすいでしょうか。
その西口を出て左、線路沿いに行くと登り坂があり、いきなり街の雰囲気が変わってきます。
なんとなく高田馬場っぽいというか、昔の山の手の雰囲気を残している感じです。
雑居ビルの2階にある店内は明るくて広々。昨今のコロナ禍によってガラガラですが、気さくな雰囲気で居心地はいい。
もうひとつのシンガポール名物「ラクサ」。
甘さも酸っぱさも辛さも塩っ気もあるけど、みんなほどほど。この形容しがたい渾然一体の絶妙の風味こそ多民族国家・シンガポールの象徴なのでしょうか。
さらにこの店の名物が「オタオタ」。
バナナの葉にくるまれた蒸し料理ですが、開けてみるとつみれっぽい。
実際に食べてもイワシかと思いましたがメニューにはサバと書いてあります。同じ青魚だし、サバをわざわざミンチにする
料理を食べたことないのでよくわかりませんでしたが、優しいスパイス入りのほんわかつみれでした。
そしてやっぱり食べねば海南鶏飯。
最近、低温(真空)調理器による蒸し鶏づくりにはまっている私としては視線が厳しいのですが、ここのは普通に蒸したもの。これはこれでおいしい。
そのほか、大根もちなど食べてみましたが国民のルーツそのままの多様さが高い水準で統合されている感じ。とても味わい深く、楽しいひとときを過ごすことができました。
みなさんも機会がありましたらぜひ。
「エビス新東記」(恵比寿・シンガポール料理)
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13020059/