このたび釧路の出張で、時間が許すなら無理してでも行ってみたい場所がありました。
それは、タウシュベツ川橋梁。
ダム湖に沈んだ国鉄の廃線跡で、湖の水位が下がった時だけ現れる “幻の橋” です。
幸い、今回の出張の目的である交渉事は意外にすんなりと終わり、最終日は20:10の飛行機までぽっかり空白の一日に。
それでも釧路からタウシュベツ川橋梁まではクルマで3時間以上もかかる距離ですから、一瞬躊躇しましたが、今回を逃したらもう生きてるうちに見ることができないと思い、決行。
実際に見られるのは湖の対岸の展望台からで、よくある写真で見るような近くからではありませんでしたが、その幻想的な姿をじゅうぶん堪能させてもらいました。
さて、腹が減った…。
見ると13:00近く。そういえばダム湖の真ん中あたりに温泉街があったのでそこに何かあるんじゃないかと戻ってみると、なにやら良さげな一軒の店が。
入ると、メニューはハンバーグとカレーだけ。
ハンバーグはソースがいくつかあり、そのなかに「行者にんにく醤油」が。
行者にんにくは別名アイヌねぎと言われる野草で、にんにくのような味と香りを持ち、刻んで醤油に漬けると非常においしい。これがハンバーグのソースになっているというのですから期待大です。
出てきたのはまあるい大きめのハンバーグ。上にきれいな目玉焼きが乗っています。
箸を入れてみると柔らかく、中まで均質に火が通っています。きめ細かいのですが組織が崩れてねっとりしている訳ではなくちょうどいい感じ。下味も適度についていてこれだけでじゅうぶんおいしく食べられます。
そして行者にんにく醤油。刻んだ葉っぱがたくさん浮かんだ醤油は、普通のにんにくとはひと味ちがったうま味があります。
これがハンバーグといい調和。でもやっぱり行者にんにく醤油漬けはご飯の友だからちょっぴりごはんに乗せて食べてみるとこれが本当においしくて懐かしの味。とっても幸せな気分になれました。
わざわざ行ってよかった。みなさんも北海道旅行の際はぜひ。
「ビストロふうか」
https://tabelog.com/hokkaido/A0111/A011104/1005191/