【移転しています】 杉並区成田東4-33-9
上が「TOKYO X」、下が「煌麦豚(きらむぎとん)」です。
「きょう、たまたま入荷してます」と言われたので非常に高いにも関わらず、連れとそれぞれ頼んでしまいました。
ひとことで言うと、TOKYO Xは脂身が甘くうまみがあります。一方で身のほうはちょっと血の匂いがします。ただ、これは写真でも気になる通り、やや火のとおりが悪いせいかもしれません。
一方、煌麦豚は、脂身がとろけそう。かなり脂身の割合が高かったのはロースでも肩に近いほうだからでしょうか。ただ、脂身が多いがためにたくさん食べるのはややつらく、190gの「上」を頼んだのはやや失敗。130gの「並」でよかったような気がします。
いま、食べログで東京一おいしいという評判の「成蔵」。
それまでラーメン激戦区のイメージしかなかった高田馬場を、「とん太」とともに「とんかつのメッカ」に塗り替えた功労者として、その足跡は大きいものがあります。
ただ、私がこの店を知った時には、こんな行列はありませんでした。
上の写真は2011年の12月に撮ったものですが、当時は行列などなく、普通に行って普通にはいることができました。
しかしいまや食べログで1位になったせいで、普通に並んだら2時間待ちは当たり前とか。ひどいのになると4時間待ちになると言いますから、それはとんかつとしては異常じゃないかと思ってしまいます。
そして今回、久々の成蔵行きを決行するにあたって最大の課題だったのは、「いかに待ち時間を少なくするか」。そのために正規の開店時間の1時間前、10:00から並ぶことにしましたが、これがやはり最良の方法でした。
10:00ちょっと前に到着した我々の前にいたのは3人。ところがそのうちの2人は仲間を待っているということで「全員そろってからあらためて並んでください」と諭され脱落。我々が2番手となります。
あとは次から次へと行列が伸びていき、10:30すぎの時点で24人。
注文は10:30の時点で聞かれ、10:45には店内に案内されました。ですから並んでいたのは実質45分間のみ。それから10分もしない間に料理が提供されましたから、1時間も待たずに済みました。やはりこれが最短コースのようです。
さて、あらためて料理に戻ると、「煌麦豚上ロース定食」は3,200円。
190gの厚切りロースに豚汁とごはん、切り干し大根煮とわかめの酢の物、おしんこがついています。ごはんは1回だけお代わり無料。
パン粉は非常に粗目で大きく、サクサクっとした食感が印象的。軽さが印象的ではありますが、ただ、油がややまとわりつく感じは低温で揚げてるせいでしょうか。ちょっと食べた後が重たい感じがしました。
ソースは、とんかつソースというよりも中濃に近い感じのものが一種類だけ。塩はピンクがかったアンデスの岩塩があります。ここのとんかつにはソースのほうが合うような気がしました。
ノンオイルドレッシングはさっぱりしてて相性ばつぐんといった感じです。
今回、追加でカキフライも頼んでみました。
1個500円はかなり高いですが、かなり大きく、さくっさくの衣と絶妙の火の通り方でかなりおいしい。一度はチャレンジする価値はあります。
2010年の開店から8年で、東京のとんかつ店の頂点に登り詰めた感のある「成蔵」。
しかし、開店当初の気さくな雰囲気を知る我々としては、やや寂しい気もします。
かつてはかつ丼もありました。
ランチも1,000円からありました。
並ばず、気軽に入れた時代からすると、やや寂しい気がしてしまうのは、単なるノスタルジーでしょうか。
当時の記事では「とん太にわずかなアドバンテージを見る」と書いていましたが、今回もそれは変わらないようです。
しかし、なんといっても東京で一番人気の店。
一度はぜひ、訪れておくべきだと思います。
「成蔵」(高田馬場・とんかつ)
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13114695/