厚切りのぶりの刺身と唐揚げてんこ盛り。
ぶりの照り焼きと牛すじの煮込み。
金目鯛の煮つけとメバチマグロ(たしか)の刺身。
この内容の日替わりを1,000円で出されたら、まわりの店はつぶされます。
東新宿駅から歩いて5分。抜弁天に向かう細い坂の途中にある紫色のビルに、1年ちょっと前にできた和食の店。
魚を中心としてはいるのですが、5~6種類の日替わりのなかには、肉の組み合わせも。
牛すじの煮込みが絶品だったり、唐揚げのボリュームがすごかったりと充実。
さらにメンチカツも自慢なようですので選ぶ楽しみに満ちてます。
当然、魚も抜群。
これまでの季節は鰤が多く、照り焼き、煮付け、刺身と様々に楽しませてくれました。季節の旬の魚をその確かな腕でどう食べさせてくれるかを考えただけでもちょくちょく通う甲斐がありそうです。
もちろん夜もまたすばらしい。
お造りがおまかせで一人前1,500円からなのですが、これが見た目もきれいでおいしい。
また先日「ホタルイカと春野菜の炒め」を頼んだのですが、ホタルイカのワタのコクと春野菜のほろ苦さが絶妙にマッチしていて唸りました。
ホタルイカといえばボイルして酢味噌をつけるくらいしか食べ方がないと思っていましたが、炒めて新しいうまさを引き出したこの店の主人の発想と腕には脱帽です。
カウンター6席に小上がりが2卓と小さな店だけに、ランチタイムは常に満席。
14:00頃に行ってもまだ満席だったりしますから、評判がわかろうというもの。しかも和食とはちょっと距離がありそうな30代~40代が客層の主力というのが意外です。
たぶんスクウェア・エニックスの本社あたりからもわざわざ歩いてきてるのでしょう。
ちょっと辺鄙な場所の趣味の悪いビルの、しかもやや奥まった入り口にもかかわらず客が押し掛けているという事実が味とコストパフォーマンスの証明。
もし昼どきに東新宿に行く用事があったら、「パン屋のどん助」とともにぜひ訪れるべき店だと言えるでしょう。
「倉乃介」(東新宿・鮮魚料理)
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13218671/