発祥の地で味わう久々の台湾ラーメンは、予想以上に辛く、激しくむせ返ってしまいました。
あれは25年ほど前。私がスポーツの仕事をしていたときのこと。大相撲や野球、フィギュアスケートなどで名古屋に長期出張があると、地元のスタッフが連れて行ってくれる店がありました。
タクシーに乗せられ、大挙して向かったのは大箱の中華料理店。さんざん飲み食いしたあとのシメは辛い辛いラーメンでした。
当時まだご当地グルメなどという単語もない時代。店の場所はおろか、店名すら覚えてないなかで、この辛いラーメンだけが記憶の片隅に残っていました。
その後、各地のご当地グルメが発掘され、名古屋に台湾ラーメンなる台湾にないラーメンがあると話題に。ああ、ここだったんだと思い出し、いつか行こうと誓っていましたが、名古屋に行く用事がなかなかなくようやくの再訪となりました。
頼んだのは「台湾ラーメン」(700円)の2辛(+60円)。
4辛までできるとのことでしたが、なんせ初めての店ですから楽勝レベルに抑えます。
それに「ニンニクチャーハン」(770円)を。これは「孤独のグルメ」で出てたので、どんなものか食べてみたかったのです。(別の店ですが)
しかし台湾ラーメンの「4段階中の2辛」は ナメてました。
出てきた台湾ラーメンの表面には、肉味噌をさらに覆い尽くすかのように唐辛子のかけらと種が。唐辛子の一番辛い部分が種だというのに容赦ないそのぶっかけぶり。
肉味噌をつまんでも唐辛子のかけら。レンゲですくったスープの底にも種。避けようとしても逃げ切れません。ついにかけらと種を気道に吸いこんでしまい、激しくむせてしまいました。
ただ、うまいのはうまい。
麺は中細のちょっと硬めのもの。あまりスープをまとわりつかせない感じ。
肉味噌はちょっとポロつくものの、まとまった量があります。
やはり基本の「1辛」で食べるべきでした。
この店の親戚筋の店が神田に進出してきていますが、やはりご当地グルメはその味を育んだ土地で味わうもの。
名古屋に行ったときはぜひチャレンジしてみてください。
「味仙」(名古屋今池・中国料理)
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230106/23000239/