焼餃子と水餃子に、鶏玉ご飯にアオサのお吸い物がついて 891円です。なんと。
これが、普通のご飯に餃子1皿にスープだと 550円。
平日のランチ限定とはいえ安すぎる…。でも、安いだけなら「王将」のほうがもっと安い。
しかしこの店、食べログの「餃子百名店」に選ばれてるのです。
そのことを知ったとき、私は餃子1皿290円の店が百名店だって?と信じませんでした。なにしろ日本のミシュランをぐるなびが出してるくらいですから、食べログも同じくらい信用してなかったのです。
ところが、実際に食べてみて驚きました。
皮はぷっくりとしてふんわり柔らかい。餡はそんなに詰まってるわけではないのですが、丸さを保っています。(すべてひしゃげた王将とは大違い)
肉はくどさがなく野菜もあっさりしておいしく、いくらでも食べられそう。
焼餃子、水餃子、揚げ餃子と食べてみましたが、焼きがいちばん合ってる気がしました。
すべての餃子がニラ・ニンニク入りと無しを選べる点もよし。
店員の教育が行き届いていて、店内もきれい。庶民的な中華によくある「場末感」がないのです。
また、鶏玉ご飯は煮込まれた鶏肉に温玉が乗る一見普通の丼なのですが、エスニックのスパイス入りがユニーク。
よく味わうスパイスなのですが、思い出せずに身悶えしてしまいます。
一方、高菜ひき肉ご飯は高菜とひき肉の油炒めがご飯にまんべんなく混ぜられているのですが、分散してしまってるがゆえに味をあまり感じられずもったいない気がします。同じ量でも別々の方がしっかり味を感じられますので、普通の高菜乗せご飯にしてほしいと思いました。
皮が厚く、餃子そのものが一種の完全食である中国の餃子とは違う、まさに白いご飯が合うニッポンの餃子の、ある意味ひとつの到達点といった感じ。
チェーンとしてはまだ5店舗ですが、地価の高い新宿御苑前でうまくいっているようですので、コロナ禍が収束すれば一気に増殖しそうです。
普段づかいにぜひ。
【福包(新宿御苑前・餃子)】
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130402/13050544/