「豚ロース味噌焼き定食」950円。
ま、値段としては普通かな。
そう思って頼んでびっくり、でした。
とにかくデカいのです。肉が。
肉屋のショーケースに鎮座してるような大きめのとんかつ用の塊を、そのまま5mm厚で切ったようなのがズラッと3枚。
ほんとにこれで950円でいいの?大丈夫?と聞きたくなってしまいます。
ほかの店なら間違いなく1.5倍の1,480円以上は取るボリュームです。
この肉のデカさに合わせるように皿もデカく、添えてあるサラダも大量。
湯むきしたトマトまでデカく、普通の洋食屋の飾りのようなトマトの4倍はあろうかというサイズ。スパゲティサラダも食べても食べてもなくなりません。
ナイフがあるか聞きそびれたのですが、基本お箸なのでデカい肉には直接かぶりつくしかない。
ところが分厚いのでかぶりつく前に肉を折りたたむところから大変。
しかしいざかぶりつくと「肉食ってるぞー」という実感が湧いてきます。
味は、味噌焼きといいながらさらっとしててくどさがない。
その分肉のうま味がストレートに味わえますし、肉が多いだけにこのさらっとした味で飽きることがありません。
デカくて上品な味で見た目も豪華。そしておいしいのですから文句なしです。
実は、この定食の前に小鉢をふたつ、ビールのアテに頼んでいました。
ほうれん草のおひたしとしらすおろし。
それぞれ300円なので、まさに小鉢だろうと思ってたのですが、これも量が多かった。
大根おろしは女性の拳ほど。
ほうれん草もぎゅっと絞った状態で小学生の拳ぐらいでしょうか。小鉢ではなく立派な一品だったのです。
先に、突き出しで出てきたツンと辛い菜の花の辛子和えもおいしく、この3品だけで結構な量が胃の中に入っていたのでした。
ほんとはここでこの店の量の基準に気づくべきだったのですが…。
この店があるのは新宿区喜久井町。
東西線早稲田駅から大学とは反対方向の夏目坂を登り、途中カーブせずに直進する道の途中。坂がしんどいので8分くらいでしょうか。この道はそのまま牛込柳町につながっていて、そちらからでも8分ほど。周りは完全な住宅地で結構不便な場所にあります。
店自体も住宅兼の小さなもので、10人も入れば一杯ですが、老夫婦が生み出す料理はおいしく豪華で超コストパフォーマンス。
今回ビール中瓶込み2,000円ちょっとでホントにお腹パンパン、満足感いっぱいになりましたから、すごい店を見つけてしまったものです。
近くに用事があったらぜひ行ってみてください。感動しますので。
「ふじや」(早稲田・洋食/定食)
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130504/13080836/