【現在は火・金夕方だけのテイクアウトのみ】
とにかくでかいのです、餃子もシュウマイも。
餃子は長さ12cmはあろうかという感じ。具もしっかり詰まっていて食べごたえ満点。少食の人なら4個でアウト、といった感じです。
シュウマイもまたしっかりした円筒形でぎっしり。頂点のグリンピースもまた郷愁を誘います。
この店は池袋の東口から歩くこと10分ほど。帝京平成大学という真新しい大学を通り過ぎ、すぐ左に曲がったところにある小さな餃子専門店です。
営業時間は11時半から14時までのわずか2時間半しかなく、その間狭い店内にびっしりと並べられた座席はすべて埋まるのですから、その人気の程がわかろうというものです。一方、夜は17時から19時の2時間だけ店を開けるもののテイクアウトのみ。店内での飲食は不可です。
しかも昼の営業でもビールなど酒類の提供はなし。
なんと餃子にビール、という黄金コンビがこの店では味わえないのです。
どうやらかつて提供していたものをやめたようで、酔っ払いが暴れるなどのトラブルがあったのか、それとも酒で客の回転が落ちることを嫌ったのか事情はわかりませんが、いずれにしても一般的な餃子専門店としてはほぼあり得ない営業形態でこうして続いているのですから驚きです。
それでも人気となっているのはやはりお得感満載の餃子とシュウマイ、そして大盛りのごはんのおかげ。
焼き餃子は少し厚めの皮に、肉と野菜のバランスの良い餡がぎっしりと詰め込まれていて、普通の餃子の3個分はあるでしょうか。ガチッザクッという硬派の歯ごたえのあと、ほくほくっとした餡をほおばる感じ。
肉汁がほとばしる訳でなく、ちょっとドライな食感です。
味も、ニンニクのとがった辛さがまず口のなかを刺激し、その香りが引き立てる形で肉と野菜の味が口いっぱいに広がっていくようです。
一方で水餃子は皮がもう少し厚くなり、ニンニクなし。もっちりとした食感の皮に、マイルドな味の餡がちょうど合っています。こちらも美味です。
とにかくネックは営業時間の短さ。それにビールが飲めないこと。
しかし餃子のおいしさはそれこそ格別ですから、持ち帰って「ひまわり」「秀永」などのおいしい餃子の店のものとぜひ食べ比べをしてみたくなるほどです。
もし昼の時間に池袋に行くようなことがあったら、または夕方早く、帰り道に池袋に寄ることができるようでしたらぜひ一度この店の餃子を試してみてください。
とってもお勧めです。とくに大食漢のあなたには。
「東亭」(池袋東口・餃子)
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13008958/