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大砲ラーメン(福岡中洲・ラーメン)

大砲ラーメン

替え玉なし、大盛りなし。

かなり古くからある博多ラーメンの店なのに、必須とも言うべきふたつがこの店にはありません。

店の周りはとにかく獣臭く、体調が悪ければ一瞬むっとくるほど。私がとんこつスープの獣臭さを表現するとき、必ず「大砲ラーメンのような…」という言葉を使いますが、それがまさにこの店なのです。

大砲ラーメン

「大砲ラーメン」というと、とんこつラーメン発祥の地・久留米にも同じ名前の老舗がありますが、ここのはかなり昔に枝分かれしたようで、現在はつながりがないとのこと。細かく言えば「博多大砲ラーメン」が本名のようですが、長く博多で親しまれてきた店の名ですから、あえてここでは大砲とだけ呼びます。

 

大砲ラーメン


麺は細いストレート麺という博多の標準。腰は弱く、ぷちん、と歯のかみ合わせの部分で切れるようなもろさを持っています。かん水は少なめのよう。

大砲ラーメン

スープはとんこつを沸騰させて煮出したもので、店の周囲に盛大に獣臭を解き放って作られているものの、スープとなったときにはあまり獣臭はしません。

コラーゲンがたっぷり溶け出して軽くとろみがついたスープには点々と透明な脂が浮かび、うまみが凝縮されています。基山の「丸幸ラーメンセンター」とは少し違いますが、草創期のとんこつスープの姿を今にとどめる味です。

大砲ラーメン


小さめのが2枚乗ったチャーシューもまた昔ながら。
醤油をベースに煮詰めていったもので、単体ではぱさぱさの食感ですが、ラーメンの上ではスープの味を汚すことのないいい脇役であり、食べる途中でのアクセントとなってくれています。

 

大砲ラーメン


九州最大の歓楽街・中洲に近く、この春吉一帯も
かつては近づきがたいほどのいかがわしさを持った街でしたが、いまは川沿いに屋台が並ぶなどしてかなり雰囲気が変わりました。

大砲ラーメン

飲んだ後の、シメとしての一杯。
博多の人々が親しんできたこのラーメンを、ぜひ一度”博多っ子”気分で味わってみてください。

 

 

 

「大砲ラーメン」(福岡中洲・ラーメン)
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400102/40017945/

みんみん(♂)とっておき!!支配人

福岡県生まれの九州男児。中学高校とブラスバンドに所属し、高校のブラスの先輩がタモリさんというのが数少ない自慢です。メディア関係の企業に就職し、転勤族だったため各地のおいしいお店を探して食べ歩きを始めたのがこのウェブサイトの原点。現在は、映像関係の会社を営んでいます。

店舗情報

店名 大砲ラーメン(福岡中洲・ラーメン)
ジャンル 麺・粉もの, ラーメン
住所 岡市中央区春吉3-12-37
大砲ラーメン(福岡中洲・ラーメン)
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交通手段 中洲川端駅から徒歩10分
営業時間 17:30~29:00(翌5:00)
定休日

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