自分で焼くスタイルの焼肉定食が690円。
もちろんご飯にスープ付き。都心にあってこの価格は驚きです。
今後チェーン展開をしていくようで、ここはその記念すべき1号店となるのでしょうか。
店があるのは高田馬場。早稲田通りを東に5分ほど歩いた場所の新しいビルです。ここにはかつて個人経営の肉屋があり、チャーシューが非常においしかったのが忘れられません。
細長い店内には一直線のカウンター。奥に少し広がった空間があり、わずかなテーブル席があります。
カウンターにはひとり1台ずつのガスコンロ。つまり、おひとり様焼肉ができる店なのです。
オーダーは券売機によるもの。メニューは基本のカルビが3種類で、その組み合わせによる定食が基本です。
「極味 秘伝たれ」は一般的なタレのカルビ。「辛味 薬膳たれ」は唐辛子を使ったスパイシーなカルビ。そして「極旨 葱塩たれ」の3種類です。
今回頼んだのは「辛味 薬膳たれ」と「極味 秘伝たれ」のふたつのカルビの組み合わせによる「熟成カルビ定食 二種盛り(たれ・辛)」(1,050円)。当初、690円の定食を頼むつもりで入ったのですが、券売機の前に立つとつい欲を出してしまいました。
この店がチェーン展開を狙っていると感じるのは、この肉の盛りつけ方。深めの器にまず玉ねぎが敷かれ、その上に肉が盛り付けられています。この器は重ねることが可能で、店の奥のショーウインドウのような冷蔵庫にあらかじめ盛り付けられた形で積み重ねられています。
赤い器は「辛」と色分けもされ、経験の浅いバイトでも間違えないような工夫がなされています。たぶん将来、チェーン展開するときにはセントラルキッチンで肉を容器に盛り付け、そのまま各店舗にまとまって配送できるようにしたのでしょう。なかなかのアイディアです。
肉の質はまあ、それなり。ただ、たれがけっこうよくできてて、おいしく食べられます。
自分で好きなように焼いて食べられるところがやっぱりいい。
安めの生ビール(380円)もついつい進んでしまいます。
つい、「牛シマチョウ」単品(380円)もどんなものか試してみたくなり頼んでしまいます。
で結局、二種盛り定食にシマチョウ単品にご飯おかわりまでしてしまい、さらに生ビール2杯でしめて2,380円。これが果たして安いのか、コストパフォーマンスが高いのかどうか、結局騙されてしまったのではないかと、ちょっと考え込んでしまいました。
まあしかし、大盛り無料の丼飯がついた自分で焼ける焼肉定食が690円は立派。ひとりで肩身が狭い思いをすることもなく、自分で焼けますから、決して悪くない選択肢だと思います。
高田馬場に行くことがあったらぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。
「トノサマカルビ」(高田馬場・焼肉)
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13221320/