頼んだメインは「バカリャウのクリームグラタン」。
バカリャウとはタラを干したもので、ポルトガルの国民食だとか。
タラの身のうま味とジャガイモの甘みがチーズを介して溶けあっていておいしい。
まだまだ知らない料理があるものです。
調べると14年ぶりに訪れていたこの店。ずいぶん雰囲気が変わっていました。
いまや丸の内、日本橋、四谷と4店舗となった立派なポルトガル料理店ですが、当時はここ渋谷だけの小さな店。
通りかかるといつも店の裏で外国人のシェフが電話をかけていました。
たぶんこれが店名のマヌエルさんだったのでしょう。遠い異国で寂しかったのだと思います。
今回は奥の厨房からは外国語が聞こえることもなく、この店の調理は日本人スタッフに任されるようになったのかもしれません。
サービスのスタッフもよく教育された感じの日本人で、企業として組織がカチッとしてきたなと感じました。
14年前に書いた文章や写真を見てて驚いたのは、ランチの価格が1,200円と変わってなかったこと。
メニュー自体は入れ替わってるにしてもこれはすごいことです。
選べるメインはほかに「豚肉とアサリの炒め物」「タコの雑炊」「海の幸のカタプラーナ」。
ブイヤベースである「カタプラーナ」だけはプラス500円ですが、メインにサラダとスープ、パンまたはライス、それにドリンクがつくのですからなかなかお得です。
さらにお得に感じたのはプラス400円でつけられる前菜3種盛り合わせ。
この日はイベリコ豚のチョリソーにタコのマリネ、バカリャウ(タラ)入りクリームコロッケ。
この量でしかもみなおいしいのですから400円払って頼むべきだと思いました。
また、デザートもプラス300円。
私が選んだのはポルトガルならではの「半熟カステラ」。
しっとりと言うよりジュクっとした感じ。カステラというか、福岡の銘菓「鶏卵素麺」を思い出させる結晶感とどっしりした甘さがありました。
ランチに前菜つけてデザートつけて計1,900円。決して高くはなく、むしろ高コストパフォーマンスだと受け取りました。
スペインともまた違う、海の幸あふれるポルトガル料理。
みなさんもぜひ味わってみてください。
「マヌエル・コジーニャ・ポルトゲーザ」 (渋谷・ポルトガル料理)
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13005216/