「私の執着心と執念が足りなかったからだと思う」
記者会見でこう繰り返した岡田監督。
たしかに今回のパラグアイ戦での敗因の大部分は
彼の采配にあったような気がします。
あまりにも守備的になりすぎた試合展開。
膠着した状況のなかで、延長戦に入った場合の
選手の体力の消耗を考えてしまったばかりに、
攻撃的な布陣への転換が遅れてしまいました。
ひとつひとつのプレーに関わっていける野球と違い、
サッカーでは監督の采配が占めるウェイトは大きくありません。
笛が鳴ってしまったら、あとは選手に任せるしかない。
サッカーの監督にとって選手交代は、ほとんど唯一の采配であり、
選手に伝えることができる最大のメッセージなのです。
“ここからは攻撃の時間だ”
中村憲剛、岡崎はともかくとして、玉田の投入がよかったのか
どうかはそのプレー内容からして大きな疑問が残りますが、
とにかく選手交代のタイミングが遅きに失したことは事実。
その結果、90分で終われず、120分でも終われず、
PK戦になってしまったことが最大の敗因となってしまいました。
PK戦には、選手の実力など関係ありません。戦略もありません。
ただ右に行くか左に行くかの駆け引きと偶然と運だけが
勝負を左右する、本来のサッカーとはかけ離れた世界。
結果、駒野ひとりに十字架を背負わせることになって
しまいました。あまりにも残酷です。
90分で決められなかったこと、120分でも決められなかったこと。
それは岡田監督の心の”弱さ”ゆえのものでした。
よくやってくれた。ありがとう。
いまは岡田監督にも選手たちにもそう心から言いたい。
しかし、岡田監督の続投だけはごめんです。
(敬称略)
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/
コメント
全く・・・・・相変わらず悪態つきますね・・・
敗者を労わるのが日本人の美徳ですよ。
でもここまで来れたのは勝利すると言うリアリズムに徹したおかげだと思います。
選手交代も結局は結果論、そのときの選手の状態とか
それまでのマインドの問題とかは部外者には判らないものです。
だから感想は述べれても批判する事は筋違いだと思うのですよ。
それにしても眠い・・・・・・・・
これでやっと今日からゆっくりと眠れそうです。
やれやれ・・・・
「これでゆっくり眠れる」って、デンマーク戦で
朝5時まで寝てたくせに…。
きのうだって90分終了で寝ちゃったんじゃないですか?
…当たり!
今回のは批判ではなく、岡田監督のコメントを出発点にした
分析のつもりなんですけど…。
その上で今後間違いなく世論という感情論から出てくる
岡田監督の続投論には反対だと。
1点を取りさえすれば勝てるゲーム展開のなかで、
あの交代の遅さはないでしょう、ってことです。
とくに中村憲剛は。
PK戦まで見ましたよ、ちゃんとね・・・
そもそも岡田監督はみんみんさんの先輩じゃないですか・・・・
もっとリスペクトしなくちゃぁね。
ぞれに続投論出ても受けませんよ。
ご苦労さまでしたで、解放してあげましょう。
先輩といえば、学生時代の体育でサッカーを選択し、
当時、日本代表の主将を務めていた加藤久さんに
毎週一回サッカーを習っていました。
しかし当時の私には彼のすごさとありがたみがわからず、
早朝からの授業が面倒くさいなぁ、って感じにしか
思ってなかったのがいまとなっては後悔ですね。
見ました?けさの朝日新聞。
オシムの言ってることは私と同じことでしたよ。
「PK戦はサッカーではない」
「日本は延長に入る前に決着をつけるべきだった」
「“勝ちたい”という気持ちを“負けたくない”
という気持ちが上回ったのだろう」
「中村憲の投入は遅く、彼がパスを出しても
走る体力が残っている選手は少なかった」
う~ん、うれしいです。
いえいえ私の言いたかったことは戦術の事ではないのですよ。
「敗戦の将、兵を語らず」と言いますよね。
組織のリーダーに求められるのは戦術論者ではなく、核とした
戦略論者なのです。
これからのチーム日本が目指す戦い方は、皆はっきりとわかったハズです。
ごめんなさい、わかりません。
あ、さよか・・・・・
<strong>【ねごと。】 オシムの目。</strong>
7月1日の朝日新聞に掲載された「オシムの目」というコラム。 …