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サッカーの神様。

2010.06.19

この鳥の名前を知っていますか。

日本サッカー協会のエンブレムの中心にいるこの鳥は、
八咫烏(やたがらす)という名のカラス。

よく見ると、足が三本。
不思議なカラスです。

この八咫烏の故郷は、熊野。

紀伊半島の険しい山の奥にある、熊野三山(くまのさんざん)の神様の使いです。

熊野三山とは、熊野速玉大社、熊野本宮大社(写真)、熊野那智大社の
3つの神社の総称であり、日本古来の宗教・神道の源流のひとつ。

紀伊半島の奥地に点在するこの3つの神社は、古代から信仰を集め、
多くの人々が険しい山道を越えて巡礼に訪れていました。

深く険しい山々への巡礼は「黄泉がえり」と呼ばれ、ここを通って
熊野三山に詣でることで、生きながらにして生まれ変わることが
できると信じられてきました。

いま、この道は「熊野古道」と呼ばれ、世界文化遺産に登録されています。

八咫烏は、この熊野の神話のなかに生きてきました。

古事記は、八咫烏が神武天皇を熊野から大和地方へと導き、
大和朝廷成立の手助けをしたと伝えています、

また、太陽の神の使いとしてもたびたび姿を現します。

日本の神話において、八咫烏は重要な存在なのです。

ではなぜ、八咫烏が日本サッカー協会の象徴となったのか。

それは、八咫烏が日本神話で重要な役割を果たし、とりわけ
天皇家との関係が深いことから日本の象徴とされたことがひとつ。
また、足が三本あることからサッカーのイメージにふさわしかったこと。
さらに日本サッカーの生みの親といわれる中村覚之助の故郷が
この熊野の那智勝浦町だったためのようです。

そして、八咫烏が日本サッカー協会の象徴になったことで、
熊野三山は日本のサッカーの神になりました。

上の旗は、2006年に日本サッカー協会幹部が訪れたときに作られたもの。
今年もまた5月に、日本協会幹部が
熊野三山を訪れ必勝祈願をしています。

熊野の神の使いであり、太陽の神の使いでもあるという八咫烏。

ワールドカップでの勝利へも導いてほしいものです。

 

 

 

 

 

 

この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/

みんみん(♂)とっておき!!支配人

福岡県生まれの九州男児。中学高校とブラスバンドに所属し、高校のブラスの先輩がタモリさんというのが数少ない自慢です。メディア関係の企業に就職し、転勤族だったため各地のおいしいお店を探して食べ歩きを始めたのがこのウェブサイトの原点。現在は、映像関係の会社を営んでいます。

コメント

  • より:

    確か神武天皇の弓にこのヤタガラスがとまって、進むべき方向を指し示したんですよね。
    「ゆみ綿」とうメーカーのロゴと言うか、図柄に使われてました。

  • より:

    そうそう忘れてました。
    吉野地方に「やたからす」と言う地酒がありましたっけ・・・

  • 正確にいうと、神武天皇の弓にとまったのは金のトビなんですが、
    八咫烏と金鵄は昔から同一視されているようですね。
    そういう絵も残っています。
    <a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Emperor_Jimmu.jpg" rel="nofollow">http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Emperor_Jimmu.jpg</a>
    お酒の「やたがらす」も見つけました。
    <a href="http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/kitaoka-honten.com/g/4562139192897/index.shtml" rel="nofollow">http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/kitaoka-honten.com/g/4562139192897/index.shtml</a>
    じゃあ百歩譲ってお中元はこれで我慢しますので送ってください。

  • より:

    お酒の「やたからす」には色んな思い出がありました。
    学生時代に吉野の宮滝の発掘に携わっておりまして、よく通いました。
    発掘が終わった後もこと地方の良さが気に入って時々遊びにいっては
    駅前の食堂で「やたからす」を呑んでました。
    或る時食堂に「やたからす樽酒入荷」とあるので早速注文、
    吉野杉の樽酒の香りの良さに昼間から5合も飲んでしまいベロベロ。
    吉野川の川原で寝込んでしまったことがありました。
    そういえば長いことこの酒飲んでないなぁ・・・・
    吉野川の鮎のウルカとヤルとたまんないんですよ。
    セットで贈って下さい。

  • いまはなき広島の行きつけの居酒屋で、
    太田川の鮎のウルカといっしょに飲んだ
    「竹鶴」は忘れられませんねぇ。
    まあ、秀さんみたいに橋の下で寝込んだおぼえはありません。
    線路の横、枕木を枕に目が覚めたことはありますけど。
    で、お中元はまだですか?

  • より:

    そうそうこの地方のもう一つの名産品といえば、
    「柿の葉寿司」があります。
    熊野灘でとれた鯖に一塩してこの吉野地方まで運んだそうですが、
    運ぶ途中で塩が馴れてちょうど食べごろになるそうです。
    その鯖で寿司を作り、殺菌作用のある柿の葉で包んで
    山作業のお供にしたのが始まりとか。
    無論日本酒との相性もバッチリ!
    私が食べていたのは確か「平宗」とか言うお店のでした。
    3点セットで贈ってくださいね。

  • ですから、中元が届いたら考えますってば。
    吉野が「柿の葉寿司」なら、
    熊野の名物は「めはり寿司」ですよ。
    ごはんを高菜の葉でくるんだだけのシンプルな“おにぎり”ですが、
    昔は握り拳ふたつぶんくらいの爆弾みたいな形で、やはり山仕事に
    持って行ったそうです。
    そうそう、熊野の山には「ダル」という悪霊というか餓鬼がいて、
    山を行く人にとりついて歩けなくしてしまうんだそうです。
    だからこの地域の人々はお弁当はお米一粒だけでも残しておいて、
    ダルにとりつかれたらそのお米を食べるようにしていると。
    そしたら治るんだそうです。
    秀さんが若いときにそっくりだったのは、ダルビッシュではなく
    このダルという餓鬼だったんじゃないんですか?
    いかにも悪ガキって感じですしね。

  • そうそう、いまの言葉で「だるい」っていうのは
    この「ダル」から来ているんですよ。
    外来語みたいですけど、意外ですね。

  • より:

    食べる時大きすぎて眼を大きく見開くので「眼張り」と言うらしいですよ。
    みんみんさんは三段腹が張ってるので「はらはり」ってとこですな。

  • じゃあ秀さんは「エロはり」?

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