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東京とっておき! !

先生は僕らのチャンピオン。

2010.06.07

 

八王子に、チャーリー太田という名のプロボクサーがいます。

 


アメリカ出身の28歳。体重68kg前後のスーパーウェルター級で
東洋太平洋と日本のふたつのタイトルを持つチャンピオンです。

ところがこのチャーリー太田、本名チャールズ・ベラミーさんの
“本職”は英会話教師。

 

“チャーリー先生”は、7年前から八王子郊外の英会話学校で
働き、いまは学校全体のカリキュラム作りを任されるヘッド・
ティーチャー。

また、奥多摩町の小中学校でもALT(外国語補助教員)として
週に3回ほど子どもたちに英語を教えています。

絵やジェスチャーをたくさん使った彼の授業は子どもたちに
大人気。教室ではいつも子どもたちの笑い声が弾けます。
奥多摩町の教育委員会が「チャーリー先生でなければ
契約更改しない」と、彼を派遣する英会話学校を毎年
“脅迫”するほどの人気だといいます。

そのチャーリーさんがボクシングを始めたのは6年前のこと。
きっかけは「ダイエットしたかったから」。

米海軍横須賀基地に所属していた頃に知り合った女性と
八王子で暮らし始めてから、5kg増えた体重をなんとかしようと
ボクシングジムの門をたたいたのです。

八王子で、生まれて初めて習いはじめたボクシング。
最初はファイティングポーズもおぼつかなかった彼は瞬く間に
上達します。アマチュアで7戦7勝。4年前にプロになってから
15戦13勝1引き分けで東洋太平洋・日本チャンピオンに
なってしまいました。

しかも13勝のうち10勝がKO勝ち。さらに
4勝が1ラウンドでのKO勝ちという驚くべき強さ。

身長168センチと小柄ながら 180センチを優に超える
長いリーチと、破壊力のあるパンチが武器の彼ですが、
トレーナーによれば彼の強さの源泉は、黒人として生まれ持った
身体能力ではなく、「日本人よりも日本人らしい真面目さ」
だといいます。「努力型の天才」だと。

チャーリーさんの練習は、英会話教師として目一杯働いた
あと、午後7時前からジムが終わる午後10時までの
限られた時間。ただ黙々と練習をこなす日々は、6年前
まったくの素人だったときから変わりません。

チャーリー先生がボクシングをしていると聞いて、最初は
“ほんとにボクシングできるの?” ”ボクササイズ程度じゃ
ないの?”という感じだった子どもたちも、いまでは大挙して
試合の応援に来てくれるようになりました。

チャーリーさんは、この子どもたちが最大の支えであり、
ボクシングを続けていく原動力なのだといいます。

「チャンピオンになることで周囲の人々や子どもたちを
 勇気づける存在でありたい。私がボクシングを続ける姿を
 通して、子どもたちが頑張ることの大切さを知り、強い心を
 持ってもらいたいのです。」

次の試合は6月29日(火)の東洋太平洋王座の初防衛戦。
これを勝てばいよいよ”世界”が射程に入ってきます。

しかしそうなれば、英会話教師としての仕事を愛し
子どもたちを大切に思うチャーリーさんは一層、
英会話教師とボクシングの両立に悩むことになります。

チャンピオンになったことで周囲の世界ががらっと変わった
ことに戸惑いながらも、このまま変わらずに自然体で
生きていきたいと思うチャーリー太田選手。

周囲の人々に支えられながら頑張るその姿を、ずっと
見つめていきたい気がします。

 

 

第7弾”The GREATEST”BOXING/
東洋太平洋S・ウェルター級タイトルマッチ

■会場: 後楽園ホール
■開催日:2010年6月29日(火)
■開場 17:30/開始 17:50
 指定席 10,000円 自由席5,000円。

■対戦カード【メインイベント】
東洋太平洋S・ウェルター級タイトルマッチ 12回戦
チャーリー太田
 vs キング・デビッドソン
(東洋太平洋&日本S・ウェルター級チャンピオン) (東洋太平洋同級1位)

もしチャーリー太田に興味を持ち、上記の試合を見に
行ってみたいと思われるかたは
私にご連絡ください

チャーリー選手自身のノルマとなるチケットを、
私が取り次ぎますので。(もちろん私に利益などありません)

ぜひ一緒に応援しましょう。

さらに詳しい内容はこの(↓)「チャーリーニュースをクリック!

                                                             上の画像をクリックすると内容が読めます

 

 


この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/

みんみん(♂)とっておき!!支配人

福岡県生まれの九州男児。中学高校とブラスバンドに所属し、高校のブラスの先輩がタモリさんというのが数少ない自慢です。メディア関係の企業に就職し、転勤族だったため各地のおいしいお店を探して食べ歩きを始めたのがこのウェブサイトの原点。現在は、映像関係の会社を営んでいます。

コメント

  • より:

    ボクシングと言う人を殴るスポーツ(?)は
    人格形成に影響を与えるじゃないかと思ってしまいますね。
    ボクシングと言えばジョージ・フォアマンを思い出します。
    モハメッド・アリに敗れ引退し、キリスト教の伝道師になったの
    ですが45歳で復活、チャンピオンに返り咲いたボクサーです。
    チャンピオンになったときのコメントに泣かされました。
    「なぜ帰って来たかって?それは年を取る事が決して
    恥ずかしい事じゃ無いってことを見せたかったからさ」
    そういってウィンクし、肩にチャピオンベルトを掛けて引き揚げて行きました。
    ボクサーに復帰した本当の訳は、自分が係っている孤児院の運営資金を
    稼ぐためと言う事でした。

  • より:

    今ネットで調べたら、フォアマンの名言としてこんなのがありました。
    「なあみんな、夢見ることをあきらめちゃあいけないよ。
    いくつになっても星に願いをかけようじゃないか」
    私のは記憶違いかな?でもたしかNHKで沢木耕太郎が出てた番組で
    たしかそう言った記憶あるのですが・・・・
    ま、同じような意味ですけど、また「オヤジが・・・」って嫌味言うでしょうね。

  • やだなぁ、秀さんったら。
    私はオヤジを敬いこそすれ、イジメたおぼえはありませんよ。
    ましてや“オヤジのなかのオヤジ” “Real OYAJI”である
    秀さんに嫌味を言うなんてとんでもない。
    ボクシングがスポーツかどうかっていうのは競馬や相撲、
    プロレスなどとともによくなされる議論ですよね。
    ボクシングはただのケンカじゃないか、競馬は馬が勝手に
    走るだけじゃないか、相撲とプロレスは単なる興行じゃ
    ないか、って感じでですね。
    それに関してはあえてコメントしませんが。
    モハメド・アリは本物を近くで見たことがあります。
    米国ケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場に
    ケンタッキーダービーの観戦に来ていました。
    この街・ルイビルは彼の故郷なんですよね。
    当時すでにパーキンソン病が進行していて、
    2階テラスから下の我々に向かって軽く手を振ってくれた
    だけでしたが、やっぱり威厳がありました。

  • より:

    もうそれがイヤミだっちゅうの・・・・

  • だいじょうぶです、私も立派なオヤジなんですから。
    秀さんのことはオヤジの先達、いやオヤジの巨匠として
    心から尊敬してますよ。

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