これまでになかった料理「肉なべ」です。
どこが「これまでになかった」のか。
それは肉と野菜の比率。
店の看板によると、これまでの鍋というものはほとんどが野菜で肉はちょこっと。肉のうま味を野菜につけて食ってたようなものだと。
「肉なべ」はこの比率を逆転し、ほとんどが肉で野菜がちょこっと。「肉をお腹いっぱい食べてもらうための鍋」だとか。
ただ、一人前1,800円で肉を山盛りにするのですから間違ってもA5和牛なんか使える
はずがありません。
というか、得体の知れない肉のてんこ盛り。たぶん牛モツがちょこっと。あとはほぼクズと言ってよさそうな肉ばかりです。
ところがこれがうまい。
ベースとなるスープは濃厚な豚骨。肉はたぶん圧力鍋で一度水煮したものですから柔らかく、けっこうおいしく食べられます。
煮ていく過程で下からモヤシとキャベツが顔を出してきますが、それでも7:3で肉。
看板に偽りはありません。さすが人気店「ホルモン千葉」の系列です。たしかにお腹いっぱい肉を満喫することができました。
渋谷109の背後にそびえる歓楽街・百軒店(ひゃっけんだな)。
以前はヤクザ屋さんの事務所があった一角はいかにもアンダーグラウンドな雰囲気が充満していましたが、久しぶりに来てみると大きく変わっていました。健全な街に脱皮を遂げつつあるようです。
ルックスの異様さに反してまともにおいしいこの肉なべ。とにかく肉をお腹いっぱい食べたいときにはいい選択肢ではないでしょうか。
「肉なべ千葉」(渋谷百軒店・鍋)
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13228552/