何が何でも出航する、おがさわら丸。
東京と小笠原諸島を結ぶ小笠原海運は、めったな
ことでは船を止めないことで知られています。
きょう(4日)予定されていたのは父島行き。
午前10時に竹芝桟橋を出て25時間半の航海です。
折しも台風19号が父島を直撃し、そのまま日本
本土に向かおうとしているそのときに、です。
波は6m~8m。こんな海況で出航する船なんか
普通ありえない、という状況。
それでもおがさわら丸は、出航を2時間遅らせた
だけで、荒れ狂う太平洋の大海原に旅立って
いきました。
私も去年の1月、6mの波の大荒れの時に
おがさわら丸に乗って帰って来たのですが、
そりゃあもうすごいのなんの。
130mもある船が大波に乗りあげ、次の瞬間に
そのまま次の波の上に落ちていくのがわかるの
です。
船全体が海面に打ち付けられ、バターン、ドシーン
という轟音が船全体を揺さぶります。
もう、船体が折れるんじゃないかと。
実際、このときの航海では船の後部の窓ガラスが
波の圧力に耐え切れず破れ、客室にどっと波が
入ってきて一部がびしょ濡れになりました。噂では
けが人も出たとか。
今回そんなことがないことを祈ります。
おがさわら丸の父島到着は5日14:30の予定。
25時間半の航海は、まだ半分も終わってないの
です…。
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
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