ジントニックは飲んだことあります?
そう、ジンをトニックウォーターで割ったカクテルですよね。
では、トニックウォーターってなに?
と聞かれて答えられる人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
甘くてほろ苦い味の炭酸水、ってだけじゃないんです。
実はトニックウォーターはかつて、【伝染病から命を守る水】だったのです。
トニックウォーターに入ってたのはキナという木の抽出物、キニーネ。
これはベトナム戦争の時代までほぼ唯一のマラリア特効薬でした。
熱帯の植民地に暮らす欧米人は、マラリア予防のためにこのキニーネの
入った水、トニックウォーターを飲みはじめ、やがてカクテルの材料
としてこの味が好まれ広まっていったとのこと。
日本のわさびや生姜が、最初は食中毒予防の殺菌に使われたのが、
やがて薬味として和食に欠かせなくなったのと似ていますね。
ただ、このキニーネはいまもマラリア特効薬のひとつとして重要な
医薬品であり、コストもかかるため、現在ではほとんどのトニック
ウォーターには使われていません。
いまトニックウォーターと呼ばれるものは、香料と甘味料でそれらしく
作ったニセモノなのです。
ところがこうした現状を憂えた人々が2004年に、キニーネを含有する
本物のトニックウォーターを復活すべく立ち上がり「フィーバーツリー」
を起業。
これがいま、日本で手に入るほぼ唯一の本物のトニックウォーターと
なっています。
このフィーバーツリーの本物を入手して飲んでいますが、うまい。
心なしか元気になるようです。
そういえば、米国のトランプ大統領がコロナに効くと主張し続ける
のは抗マラリア薬でしたね。
私がたびたび高リスクの場所に行ってもコロナに感染しないのは、
このキニーネのおかげでしょうか?
なんちゃって(笑)。