きょうのスポーツ紙1面は、なでしこジャパン。
左が日刊スポーツ、右は報知新聞。
区別がつかないほどそっくりの紙面です。
なかでもそっくりなのが写真。
表情、手の位置、指の開き加減、すべていっしょ。
ああ、同じ写真を使ってるのか、と思ったら…。
なんと撮影者の名前が違います。
海外の通信社からの配信記事なら、各社で同じ写真になることは
よくあることなのですが、今回のようにそれぞれ自社のカメラマンが
撮っているのに同じ写真、というのは理解できません。
ところが。
よく見ると、報知にあって日刊にないものが。
報知。
日刊。
どうやらこの写真、両社のカメラマンふたりが、
隣同士の場所から撮ったもの。
それが、同じ瞬間を捉えてしまったのです。
たぶん2枚の写真の間には、50分の1秒の差もないはず。
たしかに、ゴール直後の歓喜のシーンですから、同じ瞬間を
撮ってしまうことはありうることでしょう。
しかし、この試合だけで数百枚は撮った写真のなかから
まったく同じ瞬間の、同じ角度から撮った写真を選び抜き、
それを同じ一面で同じようにレイアウトして掲載するなんて
ほとんどありえないできごと。
メディアに詳しくない人にとっては単に「よく似てるね」で
終わるのかもしれませんが、これは奇跡と言ってもいい
できごとなのです。
すごいものを見ました。
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/