先日、宝くじに4回も当選して賞金が19億円にものぼる女性が
米国テキサス州にいる、という記事が出ていました。
世界で最も幸運な女性? 宝くじ、当選4回で計19億円
(asahi.com 2010年7月14日)
しかもこの63歳の女性は賞金を教会などに車や住宅を寄付し、
自身はひっそりと暮らしているとのこと。
そういうひとだからこそ神は、次々と幸運を授けるのでしょうか。
ただこの朝日の記事、文章に間違いがあります。
「ある数学者は、1億円以上の大当たりを4回も出す確率は
18シ(1シは10の24乗)分の1になると試算している 」と
あるのですが、この“シ”という単位は存在しません。
日本の「無量大数」を頂点とする呼称では10の24乗は「(じょ)」。
英語でも「Y(ヨタ)」で似た言葉はありませんから、たぶんに似た漢字「秄」「秭」(ともに”シ”と読む)あたりと勘違いしたの
でしょう。
大新聞の記者がちょっとみっともない。
教育テレビの「にほんごであそぼ」でも見て勉強しなさい、ですね。
しかし、昔からずっと不思議に思っていることがあります。
宝くじなどの賞金を元手に商売を始めて成功した、という人に
ついぞお目にかかったことがありません。
1億とか3億とかの大金があれば、たいていの事業は興せます。
なのに現在なにがしかの事業で成功しているひとのなかで、
「宝くじが当たったから始めた」と語る人を一度も見たことがないのです。
これだけメディアが発達した現代においても。
なぜなのでしょうか。
賞金なんか遊んで暮らして使い果たすから?
「宝くじが元手」だなんて恥ずかしくて言えないから?
それともやはり苦労せずに手にしたカネで商売しても
うまくいかないから?
泡銭は身につかない、と言いますが
ぜひとも知りたい謎です。
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
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