「日本代表が勝てばビール一杯サービス」の店に行ってきました。
席に着いて注文するなり、女性スタッフがビールを。
「きょうはサービスになっていますので」。
ちゃんとしたジョッキになみなみと。
すばらしい。本田圭佑のように有言実行です。
しかし、全員にこんなにふるまってほんとに大丈夫か、って感じもします。
続いて出てきたラーメン。
まったくの博多ラーメンです。海苔が付いていること以外は。
スープはけっこうとろとろっとした感じで濃厚。
ほかに醤油などが入っているわけではない、
純粋な昔ながらのとんこつスープです。
福岡でいうと「大砲ラーメン」と似た雰囲気でしょうか。
麺もかためにゆでられていて、芯が残っている感じ。
いわゆる「バリかた」「針金」を連想させるゆで方です。
とんこつに様々なバリエーションが生まれ、煮干しなどと
合わせることが普通に行われるようになったいま、
懐かしい感じのするラーメンです。
ところが、ここで客は混乱してしまいます。
この店は「福山ラーメン」「福山名物 高菜ラーメン」を名乗る店。
広島県の東部、福山のラーメンだと言うのです。
しかしいま食べているのは、まごうことなき博多ラーメン。
これが福山ラーメンと称するのはこれいかに、と。
たしかにこの店は福山で成功し、東京に進出してきたのでしょうから
ルーツが福山であることを強調したいのでしょう。
しかしそのせいでアイデンティティの混乱が生じてしまっています。
実際、福山市内で多くの店が出すラーメンは
尾道ラーメンと同じ醤油味のラーメンです。
尾道市と福山市は隣接しているのですからある意味当然です。
ここは東京でもラーメン激戦区である西早稲田。
全国各地のすべてのラーメンが味わえると言っていいこの場所で
「福山ラーメン」を名乗ることは客に混乱を与え、不信感を招くだけで
プラスにはならないと思います。
あえて福山を表に出さず、純粋にとんこつラーメンとして勝負すれば
勝機はある気がしますが。
帰り際、振り向いてみると店のドアに一枚の張り紙が。
また勝ったらサービスをするようです。
しかし今回はビールではなく…。
ラーメン一杯400円に値下げ。
たしかにあんなにビールを振る舞うのでは大変だったでしょう。
頑張ってほしいものです。
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/
コメント
やっぱり行きましたか・・・・
いじきたないんだから。そんでブツクサ文句たれて・・・・・
文句たれてませんってば。失礼な。
「こうしたらいいのにな」っていうアドバイスですよ。
実はビールは飲んでません。
デンマーク戦勝利記念オフ会でひとり1リットル以上も
ワインを飲んだあとだったので、さすがの私でも
飲めませんでした…。