先日、お花見クルーズに行ってきました。
これは、「あそんで学ぶ環境と科学倶楽部」というNPO法人が
開催するもので、10人乗りの小さな電動ボートで目黒川をさかのぼり
桜を眺めながら東京の河川環境について考えようというもの。
出発点は天王洲アイルからすぐ近くの東品川海上公園。
NPO法人「あそんで学ぶ環境と科学倶楽部」ホームページより引用
ここから京急本線、新幹線、山手線などをゆっくりとくぐり、
目黒雅叙園近くまでの往復1時間半の小さな旅です。
公園の河岸に設置された仮設の桟橋に集合。
救命胴衣の説明を受けてから乗船です。
下の写真の奥に見えるのが目黒川。
ここを桜目指してさかのぼっていきます。
今回、運良くまるまる1隻を貸し切ることができましたので、
友人知人を募ってのお花見ツアーとなりました。
テーブルを囲んで10人が一緒にお話できる
このスタイルから生まれる親近感がとてもいい。
充電池&モーターによる電動ボートですから
音もなくゆっくりと進んでいきます。
屋形船では得られない優雅さです。
このツアーを開催したのは、3月第三週。
3月初めの予約申し込み開始の時点では
かなり早い開花が予想されていたこともあり
この時期に予約したのですが、開花こそ早かったものの
その後の冷え込みで花はなかなか開きません。
開き具合は樹によってまちまちで、
だいたい3分咲きといったところでしょうか。
しかし、桜よりも興味深いのは川からの目線そのもの。
我々が知らなかった東京の一面を見せてくれます。
大崎付近の山手線です。
隅田川だと、橋にはその橋の名前が書いてあるのですが、
目黒川の橋には、川の名前が書いてあります。
間違ってのぼってこないようにするためでしょうか。
この橋のノズルからは、下水道を処理したきれいな水が
放水され、水量増加によって水質改善をはかるように
なっているとのこと。
上の排水口からの水も汚染された水ではなく、
地下鉄のトンネルで湧きだす地下水をそのまま流しているもの。
これもまた河川の水質改善に役立つものなのだそうです。
下の写真は「目黒川荏原調節池」。
一定の水位になるとわざと川の水をあふれさせ、
奥の空間に流れ込ませるとのこと。
下には地下30m以上の深さがある調節池があり、
そこに一時的に貯め込むことで洪水を防ぐ仕組み。
いやはや、東京の地下にはいろいろあるものです。
雅叙園が近くなり、桜の木々も増えてきました。
プレジャーボートもやってきました。
船内では、テーブルにいろいろな食べ物が並べられ、
話に花が咲きます。
船上からの花見とともに、知られざる東京の一面を知った
今回のお花見クルーズ。
来春はもう少し遅い時期を狙って、必ず開催したいと思います。
また、このNPOが普段行っている日本橋川・神田川クルーズも
オフ会などの形でまた開催したいと思いますので、
参加ご希望のかたはご連絡いただければと思います。
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/