以前からここで言っていたように、やっぱり北朝鮮は
人工衛星を軌道に乗せる目的を持っていました。
NORAD・北米航空宇宙防衛司令部が、北朝鮮の
“ミサイル”によって運ばれた人工衛星が周回軌道に
乗ったことを確認したのです。
これで北朝鮮は、韓国よりも先に自力で人工衛星を
打ち上げた世界で9番目の国となりました。
もちろん、ロケットとミサイルは使用目的によって名前が
変わるだけの「同じもの」ですから、今回の打ち上げが
大陸間弾道弾の脅威をもたらしたことは事実です。
しかし北朝鮮が今回、世界で10番目となる人工衛星
打ち上げに成功し、自力での宇宙開発能力を持つに
至ったこと自体は認めなければなりません。
かたや韓国は、自力での人工衛星打ち上げは失敗続き。
2009年8月の1号機は墜落、2010年6月の2号機は爆発。
そして3号機が今年10月に発射予定でしたが、トラブルで
再三延期した挙げ句、今年中の発射ができなくなりました。
しかも自力とは名ばかりで、1段目ロケットはロシアから
買ってきたものをブラックボックスのままで使い、
それに固形燃料ロケットの2段目をくっつけて飛ばすだけ
という代物なのに成功できないのです。
その間隙を突く形での北朝鮮の発射。
しかも前日に「北朝鮮はミサイルを解体・修理している」
という、”韓国政府筋”の情報がまったくのガセネタだった
のですから、みっともなさ百倍のおまけつきでした。
どちらが先に自力で人工衛星を打ち上げる国家となるか。
今回の”ミサイル”騒ぎの陰で、韓国と北朝鮮の間では
かくもいじましい、まるでどんぐりの背比べのような争いが
繰り広げられていたことは覚えておいたほうがいい気がします。
韓国という国家を、実像以上に大きく見誤らないためにも。
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
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