大混乱を引き起こすことが明らかなのに、
誰も見て見ぬふりなのはなぜでしょうか。
再来年度(2014年度)の開業に向けて、着々と
工事が進む北陸新幹線。
現在、「長野新幹線」と呼んでいるルートを延伸し、
とりあえず富山、金沢まで結ぼうというものです。
問題は、途中の駅の名前です。
新潟県上越市にできる駅の名は「上越駅」。
地元での議論のようすからすると、これでほぼ
決まりそうな勢いです。
しかし30年前に開業した「上越新幹線」は、
新潟行きのまったく別の路線。
北陸新幹線が開業し、もしこのまま「上越駅」ができたら
「上越新幹線に乗ったのに、上越駅に行けなかった」
という混乱が起こるのは火を見るより明らかです。
そもそも「上越新幹線」というネーミングが悪かった
のは事実です。並行する在来線「上越線」からそのまま
取ったのですが、ここでの「上越」は「上州(群馬県)」と
「越後(新潟県)」を結ぶ、という意味。
(新潟県土木部HPより)
昔、京都から見ての近さで上・中・下と分けられた
上越・中越・下越という越後国内の地方を表している
わけではありません。
しかし、そもそものネーミングが間違っていたとしても、
「上越新幹線」の名は開業30年ですでに定着しています。
いまさら「関越新幹線」に名前を変えるわけにはいきません。
それこそ大混乱を引き起こしてしまいます。
だからといって新たに開業する「北陸新幹線」のほうに
「上越駅」ができるのはいかがなものなのか。
実際に駅名を決めるのはJRになりますが、
無用の混乱を避ける意味でも、早めの判断が必要でしょう。
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
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