ひとりあたりタンが4枚も!
「秋のおまかせコース」と銘打ったサービス満点のこのコース、東京だったら8,000円でもたぶん無理。
京都・舞鶴を代表するホルモン焼肉の店は、想像以上のおいしさとサービスぶりが光っていました。
泊まっていた宿から近いということもあり選んだこの店。焼肉屋なので繁華街の中心にあると思っていたら途中の道は街灯も少なく闇の中。
浮かび上がったぽつんと灯る明かりに引き寄せられると、その一軒家が店でした。
店内は土間というべきエリアに雑然と置かれたテーブルが並び、一部は小上がりになっています。いかにも昔からそのままやってきた雰囲気。
ユニークなのは鍋。ジンギスカン鍋の膨らみを減らした形の大きめな鍋で、まず周囲の縁に水を入れます。肉を焼くときは当然、真ん中の膨らみの部分に乗せて焼くのですが、野菜は縁の水にひたしてゆでるのです。
たしかに野菜を焼くとすぐに焦げつき炭になるまで放置されて捨てられるのがオチですから、ゆでるほうが無駄にしないでいいかもしれません。
今回はコースを頼んだのですが、3,500円と安かったのでまあ足りなければ追加すればいいやくらいに思っていました。
ところがいきなりタンが大量に。
タンは高くなったため最近では高級店でも少ししか出なくなったというのにひとりあたり4枚も。
さらにカルビとハラミもひとり3〜4枚。
すごいなぁと思っていたら、さらに角切りされた中落カルビがまたひとり4個で登場。
そして皿いっぱいのホルモン登場。
このときお姉さんが「ホルモンうどん用のホルモンは残してありますから全部焼いていいですよ」と。とにかくタレもおいしく、何食べてもおいしい。
「じゃあホルモンうどんは私が作りますね」とお姉さんが持ってきたのは深皿に山盛りのうどん。すでにたれが絡められ、脇にはホルモンが。
手際よくホルモンを焼き、うどんを投入。
見ると、縁の水分をうどんに含ませ、また肉を焼いた部分の焦げ付きをも絡めとりながら炒めていきます。
そういえばおねえさん、肉が入った皿を下げるときに、残っていたタレを縁の野菜にかけていっていました。そのタレと野菜のうまみが溶け込んだお湯をうどんに含ませているのです。
「さあどうぞ」。
おねえさんの号令で一斉にうどんをつつきましたが、これがもううまいこと。名物というだけはあります。
足りなかったら追加どころではなく、みなもう食えないと言いながら帰って行ったのでした。
なお、ランチにはこのホルモンうどんを中心にした1,300円のセットもあるようですから、お昼に行っても満足感高いはず。
舞鶴ではまずは海の幸をと思うかもしれませんが、このホルモンうどんはほかにない絶品。行った際にはぜひ食べてみてほしいと思います。
「八島丹山」(京都舞鶴・焼肉)
https://tabelog.com/kyoto/A2609/A260902/26002952/