ほんとうにおいしい店だけのグルメガイド
東京とっておき! !

ITが隠す差別。

2010.07.04

もうだいぶ前の話になってしまいますが、就職活動中の
大学生数人に寄り添い、じっくりと話を聞く機会がありました。

 

 

私たちの時代の就職活動といえば、日経やリクルートなどから
送られてくる百科事典ほどの厚さの企業情報についてくる
ハガキに記入して送るか、企業に直接電話してアポイント
メントを取るといった方法が主流でしたが、いまの就職活動は
ネット経由のエントリーシート方式がほとんど。

自宅でも学校でもなんなら外でも気軽に申し込みができ、
その内容はコピー&ペーストも可能ということで、ハガキ
時代とは比べ物にならないほどたくさんの企業に応募できる
ようになりました。

しかしそのぶん、一社一社を研究できる時間は減り、一方で
学生が不採用になる数も比べ物にならないほど多くなったの
ですが。

このエントリーシート方式のメリットは、説明会などの予約も
ネットの画面でできること。

画面に表示される日程表の「空席あり」のなかから、学生が
自分の都合に合わせて予約を入れる方式。
ネットを通じての先着順。ですから「チケットぴあ」のような
公平・公正なシステムのように思いがちなのですが、実際には
ITならではの巧妙な仕掛けがありました。

東大生の男の子に聞いた話です。

あるとき、東大生の彼がある人気企業の説明会を予約しようと
すると、どの日のどの時間も「空席あり」が表示されました。

そこで隣にいた法政大学の友人に「一緒に行こう」と誘うと
その彼の申し込み画面ではどの日のどの時間も「満席」
映し出されてしまうのです。

つまり、この企業は説明会に出身校ごとの「枠」を設定し、
受け付ける瞬間にもうふるいにかけていた、ということ。

「あのときはびっくりしたと同時に気まずかったですね。
 まさかこんな仕掛けが隠されているとは。」
と東大生。

結局、法政の子は説明会にも参加できないままその企業を
諦めざるを得なかったそうです。

私は学歴を完全に否定する者ではありません。
少なくとも「努力」をみる尺度としてはある程度有効な手段の
ひとつだと思っています。

しかし、企業説明会に出席できるかどうかまでを出身校で
露骨に選別するのはいかがなものか。

たしかにエントリーシート方式になって学生がひとり何十社も
申し込みできるようになったことで、人気企業にとっては
それだけ応募者数が増え、負担が増したことは事実でしょう。

しかし、ITによって表からは隠されるようになり、そのおかげで
露骨な学歴差別が助長されているというのなら、許すわけには
いかないと思うのです。

それを許せば、次はまたITの名のもとに新たな差別が
生み出されるはずですから。

 

 

 

この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/

みんみん(♂)とっておき!!支配人

福岡県生まれの九州男児。中学高校とブラスバンドに所属し、高校のブラスの先輩がタモリさんというのが数少ない自慢です。メディア関係の企業に就職し、転勤族だったため各地のおいしいお店を探して食べ歩きを始めたのがこのウェブサイトの原点。現在は、映像関係の会社を営んでいます。

コメント

  • より:

    みんみんさんよりもっと古い私らの世代の時は、学校の求人案内見て応募するとか、
    先輩とか教授を頼って人事部に接触するかでしたなぁ・・・
    もっとも、会社によっては旧帝大しか採用しないとか、私学は指定校のみとか
    事前にわかってましたね。
    そうしてみると、今の就職差別は一見平等に見えるとこが陰湿ですね。

  • みんみん(♂) より:

    私たちの時には指定校制は撤廃されてましたし、
    就職協定が健在で活動は4年の夏からの一斉スタートでしたし
    いちばん公平な採用がなされていた時代だったんでしょうかねぇ。

  • より:

    ま、平等かどうか判りませんがそう言うものだと思ってましたね。
    同級生の中にはどういう訳か作り酒屋ばかり受験するとか、
    そいつは広島の「賀茂鶴酒造」にもぐりこみましたねぇ。
    10年位前の同窓会で会ったら、席はそのままで地元の
    ケーブルテレビ任されてるとか言っておりました。
    けっさくなヤツもおりましたよ。みんみんさんもご存知のように
    私の出身高校はサッカーの名門高でしたから大学は
    結構無試験っでパスしてました。
    私的な友人でもあった同期の主将は法政大にもぐりこんで
    そこでも主将を務めリーグ優勝。当然就職もサッカーで
    楽勝でしたね。で、卒業の前年に就職先聞いたら
    「よく判んないけど、日通の子会社らしいんだ・・・」
    って言うので名前を聞いたら
    「富士通って言うらしいだけど・・・」
    まだ子会社に在籍してますよ。
    あと、アルゼンチンに移住したヤツとか禅宗の坊さんに
    なったヤツとか・・・悲惨なのは金融関係に就職したヤツですね。
    一応皆成績優秀でエリート意識もってましたけど、
    この20年の金融再編で皆ボロボロになってしまいました。
    何が起こるかわからないのが人生ってしみじみ思います。
    若い人には本当に現状に悲観しないで、前を向いて進んで
    もらいたいですね。

  • みんみん(♂) より:

    たしかに私たちのときには都市銀行が13もあって、
    目先の利く奴はみんな都市銀行か長信銀目指してましたよね。
    「大手銀行に就職すれば一生大丈夫」ってみんな信じてましたから。
    それがいまや3つのメガバンクに集約され、それ以外はみんな
    一回は破綻してますからねぇ。
    太陽神戸とか北海道拓殖とか、覚えている人がどれだけいるんだか。
    「大和と協和が合併して大協和」なんて冗談を言ってましたが、
    ほんとに合併してしかも国有化までされて…。(りそな)
    やっぱり将来なんてどうなるのかわかんないんですから、
    人生は好きなことを一所懸命やればそれでいいんですよね。
    秀さんも好き放題、非道の限りを尽くしてきたみたいですし。
    よかったですね。

  • より:

    まったく、毒はかり吐き散らかしますね、その口は・・・・
    ホチキスで止めてしまわれますぜ・・・
    みんみんさんも油断してると何が起こるかわかりませんよ、仕事も家庭もね。

  • みんみん(♂) より:

    私は秀さんをやさしくいたわっているつもりなんですけど。

コメントを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

広告