スワンが本調子で鳴りだしてからというもの、
眠っていたCDを引っぱりだしては大音量で聴いています。
なかでも、やはり素晴らしかったのがこれ。
カルロス・クライバー指揮 バイエルン国立管弦楽団の
ベートーヴェン交響曲第4番。
伝説の名演。
しかもまったく修正のないライブ録音。
これぞベートーヴェン、というべき躍動感が
あらためて心を揺さぶってくれました。
もうひとつは、
ロリン・マゼール指揮 ウィーン・フィルの
チャイコフスキー 序曲「1812年」/ベートーヴェン 「ウェリントンの勝利」。
「1812年」といえば、クライマックスに大砲(canon)を使うよう
指定がある曲として有名。
しかし、実際に演奏会場で大砲をぶっ放すわけにもいかず、
作曲者の意図のままの演奏を聴く機会はなかなかありません。
去年秋に陸上自衛隊の朝霞駐屯地で開かれたイベントで
東部方面音楽隊
の演奏に合わせて野戦砲(105mmキャノン砲)を
ぶっ放してみせたくらいでしょうか。
事前に知っていれば仕事を休んででも見に行きたかった…。
話がそれました。
この「1812年」、かつてオーディオマニア御用達だったレーベル・
テラークから出ていたアナログレコードが、オーディオシステムの
再生能力のテストによく使われていました。
しかしこの大砲の音がとんでもないレベルで、針はレコードの溝に
追従できずに音が飛ぶわ、大音量の衝撃音で貧弱なウーファーは
ぶっ飛ぶわで、いったい何のテストをしているのかわからない
状態でしたが。
そのテラーク版とは違い、ソニー・ミュージック版は大砲の音が
入っているものの、適切なレベル。
しかもなによりも演奏が上質です。
また、2曲目のベートーヴェン「ウェリントンの勝利」も秀逸。
この曲は別名「戦争交響曲」とも呼ばれ、英国のウェリントン将軍が
皇帝ナポレオンを撃破した「ヴィットリアの戦い」を描いたもの。
通説ではベートーヴェンの駄作中の駄作とされてきたのですが、
マゼールとウィーン・フィルの手にかかれば、実にいきいきと
情景が浮かび上がります。
ベートーヴェンのなかで、私の好きな曲のひとつです。
しかし、スワンが来て以来、音楽を聴くことが
あらためて楽しくなりました。
休みの日の昼間には、ひとり圧倒的な大音量を鳴らして
スワンの描き出すいきいきとした音楽に酔いしれています。
スワンの作者(設計者)であり、
“オーディオの神様”とまで呼ばれた長岡鉄男。
最近、Googleで「長岡鉄男 スワン」で検索すると、私の
「とっておき!!」のミラーサイトである「ぶろぐ☆渋谷とってお
き!!」が
上位30番台で表示されるようになっていました。
彼の没後10年にして、ようやく長岡教信者になれた気がします。
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/
コメント
オーディオマニア(かしら?)のみんみんさんらしいと言うか・・・・
家族の方はどんな様子でそんなみんみんさんを見ているのでしょうかね?
そうそう、昔五味康祐と言う小説家でオーディオ狂がおりまして、面白いエピソードを色々と残してますね。「西方の音」「オーディオ狂巡礼」(だったかな・・・)なんて随筆は、その方面に興味の無い私にでも印象に残ってる程いい読み物でした。
オーディオマニアだったのは高校時代ですね。
親戚からもらった真空管アンプと巨大スピーカーに、
高校入学祝いで親に買ってもらった(買わせた)
プレイヤーやチューナー、カセットデッキを組み合わせて
「スピード感のある音だ」なんて悦に入ってましたね。
当時は趣味としてのオーディオの全盛期で、
“神様”長岡鉄男の試聴テストの記事を読んでは
自分まで聴いたつもりになり、カタログをながめては
ため息をついていました。
いまYahoo!オークションをのぞくと、
当時買えなかった憧れの機種がたくさん出品されてて、
思わず競り落としたくなる衝動にかられてしまいます。
この気持ち、秀さんにわかります?
家族はスワンの音の良さに満足していますよ。
最初我が家にやってきたときは「なにこれ?」って感じで
巨大な粗大ゴミ扱いだったのですが、ユニットを交換して
その音の良さに驚きましたね。
どうですか、秀さんも一本?
なんなら私が作ってあげてもいいですよ。
自宅の居間は50畳程ありますが、大丈夫ですか?
秀さんちの居間ってそんなに広かったんでしたっけ?
ということは、以前おうかがいした時のあそこは「縁側」だったんですね。
でも大丈夫、スワンならどんな大音量でも軽々と鳴らせますよ。
じゃあ、工賃込みで1本128,000円で作ってさしあげましょう。
店で買うと20万ぐらいしますからすっごいお得です。
その前に試聴にお越しいただいてもけっこうですよ。
以前お越し戴いたときは、ペット用の部屋にお通しいたしました。
ペットって、毎日散歩で川を泳ぐというあれでしたっけ?
じゃあ以前乗せていただいた日産の高級車もペット用だったとか?
秀さんちには不思議なものがいっぱいありますねぇ。