東京への五輪招致がかかったIOC総会で、安倍首相が
「福島第1原発はコントロールされている」と主張したことに対し、
躍起になって「コントロールできてないじゃないか」と
まだ叫んでいる人々がいます。
しかしこのことについては、原子力規制員会の田中俊一委員長も
11日の記者会見で同じ見解を述べていました。
これは、テレビ朝日の記者からの質問に対する回答でした。
明らかに、テレビ朝日をはじめとする一部マスコミに対しての
苦言となっています。
現在の福島第一原子力発電所の状態を
「コントロールできている」と言うか、それとも
「コントロールできていない」と言うか。
それは、ちょうど半分の水が入ったコップを見て、
「半分【も】水が入っている」と言うか、
「半分【しか】水が入ってない」と言うかに似ています。
それは主観の問題でしかないのですが、しかし
どう言おうと現実は変わらないし、真実はひとつしか
ないのです。
さらに食い下がるテレビ朝日の記者に対して、
田中委員長はさらにこう続けています。
私が常々申し上げているのは、言葉尻をつかまえることよりも、
本当にリスクがあるのか、ないのかとか、そのことがどういうリスク
なのか、重大なのかどうか、どうしたら克服できるのかとか、
もっと前向きに捉えてほしいということなんです。後ろ向きに
議論をしていても、今の福島の事態は乗り切れないんです。
そのことをもっと真剣に考えてほしいと思います。
全てが一緒くたの議論で、他人事みたいな批判をすること、
言葉尻をつかまえて批判することがメディアの役割だと思ったら、
違うのではないかというのが、私個人の考えです。
日本の原子力規制について全責任を持つ専門家が
ここまで言ってるにも関わらず、それでもなお
「コントロールできてないじゃないか」といまもなお
声高に主張する一部マスコミや一部の政党。
彼らはいったい、どんな知識と良識と目的でもって
そんなことを言い続けているのでしょうか。
もはやそんな連中は、ウジ虫以下です。
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
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