ほんとうにおいしい店だけのグルメガイド
東京とっておき! !

コピペの女王。

2010.10.23

 

秋田市の中学三年生の女の子が、ネットに掲載された他人の詩を
“コピペ”してコンテストに応募し、数々の賞を受賞していた事件。

中3少女がネットから盗作、詩の新人賞取り消し(sanspo.com)

昨年度の白秋献詩、最高賞はネットの盗作 受賞者が告白(asahi.com)

中学生の金賞作品、実は盗作 前橋「若い芽のポエム」(asahi.com)

これらの記事、すべてが同一人物についてのものというのが驚きです。

しかも、この子は受賞歴24回。
今回明らかになった分以外にもまだ出てくる可能性もあるとのことです。

しかし、これらの記事を読めば読むほど湧きあがってくる疑問は、
なぜ彼女が受賞できたのかということ。しかもいくつもの賞に次々と。

 

 

 

いくらコピー&ペーストによる”盗作”が簡単だといっても、
作品自体が良くなければ受賞することはないはずです。

それでも次々と受賞したということは、彼女が選んだ作品が
すべて良かったということになります。

彼女はよほど「いい作品」を見抜く眼を持った”目利き”だったと
いうことなのでしょうか。

この疑問を解消するためにまず、盗作されたとされる詩と、
彼女が実際に応募し受賞した詩を比較してみましょう。

 中3少女による”盗作”とされるもの  ネットに掲載されていた”オリジナル”
         (プロ詩投稿城より転載)
題「葡萄」

一粒の葡萄が私の喉を通過してゆく
嗚呼、季節の間の匂いだ
滲んでいく夏と浮かび上がる秋の匂いだ
艶やかな甘酸っぱさに
わたしは秋の切なさを感じた気がした

そしてわたしは透き通る緑に
つるりとした夏を見た気がした

(甘いだけの果実じゃないのです)

そう、

甘いだけの感傷はないのだ

私は葡萄の甘酸っぱさを
壊さぬようにするりと飲み込んだ

葡萄


一粒の葡萄が私の喉を通過してゆく

――嗚呼、初夏の匂いだ

艶やかな甘酸っぱさに

私は既視感を覚えた

――そう、この味はあの時の視線

そして私は透き通る緑色に

くすんだ運命論をみた

(甘いだけの果実はないのです)

そう、

甘いだけの恋はないのです

私は葡萄の甘酸っぱさを

壊さぬように飲み込んだ

         るりこ  作

    (盗作問題を考察するための転載をご理解ください)
 中3少女による”盗作”とされるもの  ネットに掲載されていた”オリジナル”
        (プロ詩投稿城より転載)
帰り道

校舎を出て
道に水たまり
気がつけば雨上がり
空淡く雲速く
西日かげった空との
コントラストが美しい
薄ら虹も浮かんでる
垣根にとまるすずめの声が
それにじゃれる猫の愛らしさが
私の歩みをおそくしていく

ゆったり ゆったり

陽は落ち早く赤く
影が背伸びでついてくる
下校路の家々からは
おいしそうな匂いがする
部活帰りの同級生とすれ違った
あの子の夕飯は何なんだろう

ふと見れば
海に帰る太陽と
薄やみに眠る影とお別れ
かわりに夜空にこんばんは
まんまるお月さまが
パンケーキみたいでおいしそう
見なれた建物が並び始めて
夢の終わりを告げている

今夜は星は見えないのかな

家にもどれば母の怒声
空の移り変わりの美しさを問えば
そんな物は知らんと言う

帰り道


学舎を出て
道に水溜り
気が付けば雨上がり
空青く雲早く
垣根にとまるすずめの声
じゃれる子猫の愛らしさ
ゆったりと進めば
陽は落ち赤く
影が背伸びでついてくる

山に帰る太陽と
薄闇に眠る影と別れ
家に戻れば母の怒声
夕暮れの美しさを問えば
そんな物は知らんと言う

           マップ  作

   (盗作問題を考察するための掲載をご理解ください)

こうして比べてみると、実は彼女はかなり手を入れていたことが
わかります。

少なくとも、記事に書かれているような「丸写し」という印象は
あまり強くありません。

しかも書き加えた部分には、いかにも中学生らしいあどけなさが
上手に埋め込まれていて、読み方によってはとても効果的に
感じられます。
しかも中学生がまだ習っていないような難しい漢字が、律儀に
ひらがなに直されていることも好感を持たせる一因でしょう。

もしこれが本当に中学生の手によるものだとしたら、
彼女は一種の天才。

もちろんそれは、詩を創作する能力においてではなく。

ネットに埋もれた無数の詩のなかから一片を選び出し、
“中学生らしい” “コンクールで求められるような” 優れた詩に
つくり変えるという能力においてです。

この役割は、詩人ではなく「編集者」の役割。

つまり、彼女には編集者としてのずば抜けた才能がある、
ということなのでしょう。
(もちろん、この”盗作”が彼女ひとりの手によるものだったなら、という前提ですが。)

しかし、それでもなお解けない謎が残ります。

それは、なぜ彼女ばかりが次々と受賞できたのか、ということ。

彼女の”盗作”が、圧倒的に優れていたから?

そう考えるにはちょっと疑問が残ります。
なぜなら彼女が選んだ詩は、ネットの山に埋もれていたもの。
いくら目利きだろうが、手を入れようが入れまいが、そこまで
圧倒的に優れているようにはみえません。

中学生だったから?

「中学生がこんな大人びた表現を使うなんて」。

そういう驚きはあったかもしれません。
しかしそれは作品の本質ではなく、一部で評価されるべきもの。

思うに、審査の過程にも問題があったのではないでしょうか。

この子は受賞歴24回。
詩の世界ではちょっと名が通っていたでしょうし、
このことは当然審査員や事務局も知っていたはずです。


“ほかのコンクールでも受賞しているこの子を選んでおけば安心だ”

もし選考過程でそういう心理が働いたのだとしたら、
それこそ”コピペ”をしていたのはコンクールの審査員であり
主催者だったのかもしれません。

日本全国に星の数のごとく存在する、詩や俳句などのコンクール。
その審査のゆるさが、事件のもうひとつの原因だったような
気がします。

みんみん(♂)とっておき!!支配人

福岡県生まれの九州男児。中学高校とブラスバンドに所属し、高校のブラスの先輩がタモリさんというのが数少ない自慢です。メディア関係の企業に就職し、転勤族だったため各地のおいしいお店を探して食べ歩きを始めたのがこのウェブサイトの原点。現在は、映像関係の会社を営んでいます。

コメント

  • より:

    大学生がPCで検索コピペしてレポート作成してるって事聞きますね。
    オリジナルティーとは何かと問われると、
    ちょっと軽々しくはコメントできませんね。
    ただ友人の美術評論家が、それこそ何百冊もの
    文献を読み込んで行って、それこそ繭から糸口を
    見つけ出す感じで持論を紡ぎだす作業だと
    言っていたのを思い出しますねぇ・・・
    決して何も無いところからポンっといいアイデアが
    生まれるもんじゃという無い訳です。
    知の格闘技といえば大げさかも知れませんが、
    創る側もそれを評価する側も、安易さとは
    かけ離れた努力が必要とされると言う事だと思います。
    PCと言うのは確かに便利ですけど、
    なんか人間の知力を減退させる機械だという
    感じがします。

  • みんみん(♂) より:

    友人の美術評論家って、かつて秀さんと一緒に新宿や池袋や練馬で
    酒を飲んではホッピーの瓶を持って暴れて善良な市民を痛めつけ、
    「男と生まれたからには、新幹線を止めたつららにあやかりたい」
    と語っていた大学の先生ですか?
    立派に更生なさって、ちゃんと学問を究めているんですねぇ。
    秀さんと違って。
    しかし、たしかにこれだけ音楽も文学も歴史が続いていて、
    それでもなお新しいものを求められる、というのは厳しいですよね。
    だから歌も映画もテレビも昔の名作のリバイバルだらけに
    なってしまうんでしょう。でもねぇ。

  • より:

    でもねぇ?
    まったく・・・
    楽な方楽な方を選びたがるんだから・・・
    だからそんなに醜くブクブクと訳も無く太ってしまうんですよ!

  • みんみん(♂) より:

    「でもねぇ」っていうのは憂いているわけですよ。
    コピペとかリバイバルだらけになった世の中を。
    まったく、読解力がないんだから。
    ついでに秀さんのことも憂いてさしあげましょうか。

  • より:

    あ、そ、これは失礼いたしました。
    でもブクブクと訳も無く太ってしまった理由がわからないんですけど・・・・

  • みんみん(♂) より:

    かつて私ばかりがモテて、周囲の人々を不幸にしてしまったから
    モテなくなるように太ったんですよ。
    まあそれでもモテて困りますが。
    秀さんなんか、いくら身体を鍛えてもアザラシ体型の愛人しか
    作れないんですからかわいそうですよね。
    娘さんには「起きてこないで」って言われちゃうしねぇ。
    ああかわいそう。

  • より:

    判りました。妄想太りですな。

  • みんみん(♂) より:

    最近、デブデブって一点攻撃ですよね。
    そんな、私が賢くてかっこよくて性格もよくて
    欠点がないからと言って、しつこくないですか?
    自分は偏屈筋肉じじいのくせして。

  • より:

    大分こたえてます?

  • みんみん(♂) より:

    じぇんじぇん。

  • より:

    こたえているようですね

  • みんみん(♂) より:

    じぇ~んじぇん!

  • みんみん(♂) より:

    秀さんみたいに老体にムチ打って山に登り、
    あやうく遭難しかけたりするような
    ドジではありませんからねぇ。

  • より:

    別にムチ打って山登りしてる訳じゃありませんよ。
    日々鍛えております、誰かさんとは違います。
    天候が急変しても大丈夫なように危機管理は
    しっかりやっております。
    まー毎日何も考えずに飲み食いしてるブタとは違いますって。

  • みんみん(♂) より:

    山小屋で凍死しないように、オヤジふたりで
    裸になって抱き合ったって言ってませんでしたっけ?
    それが危機管理ですって?
    ああ気持ちわるい。

  • より:

    全く・・・変な想像力だけは達者なようですねぇ・・・・

  • みんみん(♂) より:

    だって昔のドラマでよくやってたじゃないですか。
    山小屋にたどり着いた人々(とくに男女)が
    「寝るな!寝たら死んでしまうぞ!」って言って
    裸になって抱き合うシーンを。
    いまになって思うんですけど、そんなことして
    ホントに凍死って防げるんでしょうかねぇ。

  • より:

    今度美女と山登りして試してみます。

  • みんみん(♂) より:

    奥様と頑張ってきてください。

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