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【ねごと。】 発言の耐えられない軽さ。

2010.04.11

 

もはや耐えがたいレベルの軽さです。

鳩山由紀夫の発言は。

 

 

 

まずは下に並べた普天間移設問題に関する
発言の数々を見てください。

基本的には県外、できれば国外と思っている。 2009/8/23

日米で合意した前提の下での解決を目指す。  10/07

沖縄県民の総意をうかがう必要がある   10/13

来年は名護市長選がある。
沖縄県知事選まで見渡すとかなり時間がかかる。
その中間ぐらいのなかで結論が必要。   10/16

トラスト・ミー。(オバマ大統領に)    11/13

オバマ大統領とすれば日米合意を前提と思っていたいだろうが
それが前提ならば作業グループを作る必要がない。
名護市長選の結果を見て方向性を定めていく。   11/14

日米合意は重く受けている。
しかし選挙では前政権とは同じでない政策を掲げる。  11/16

日米合意をもとにすべてを決めるなら議論する必要がない。 11/16

できるだけ早く結論を出したい。
だから『トラスト・ミー』と(言った)。    11/19

私が案を作る。(11/19)

日米でやっている最中だから、時間的にはあまり
延ばさない方がいいという認識を政府は共有している。
飛行場なのでズルズルと延ばし続けると何が起きるか
分からない。無責任に延ばすことはできない。   11/30

当然のことながら辺野古(の現行案)は生きている。 12/4

(普天間からの移転を)グアムは期待している。12/4

政府としての考え方を、最終的にどういう風に
米国に対して申し上げるかを決めるときが来たと
思っている。                12/7

考え方は詰まってきている。もう12月だ。
米国に対し、われわれの考え方を交渉材料として
主張する方針を固める。            12/9

針の穴にロープを通すくらい難しいことかもしれない。
でも私はあきらめていない。          12/17

現行案で難しくなければ、すでに答えが出ている話だ。
そこは難しいからこそ、来年の5月(まで)という時間の中で
最適の答えを出そうと努力を開始したところだ。 12/30

昨年末までに結論を出していたらどうなっていたかと
考えたとき、5月末まで(に決める)という形にして、
今は良かったと思う。             2010/1/22

私どもは移設に関する検討委員会を作り、精力的に
活動してもらっている。ゼロベースで、国が責任を
持って5月末までに結論を出す。必ず、履行する。 1/25

(キャンプ・シュワブ陸上案は)かつてうまく
いかなかった案だとしても、検討する価値はある。 2/17

沖縄はじめ国民の理解が得られないものに
決めるわけがない。               3/8

米国や沖縄県民の理解が得られる案に作り上げていく。 3/9

県外移設は難しい。沖縄県民の気持ちからすれば
(県外移設が)望ましいという気持ちを大事にしたい。
その中で難しいけれど頑張っている。       3/19

米国は現行案がベストだと思っていると思うが、
それだけにとらわれない幅広い考え方を持ち合わせて
いると思う。                  3/21

一番大事なことは普天間の危険性の除去であって、
それを極力急がなくてはならない。そこ(危険性の除去)を
まず最初に行っていこうと(思う)。       3/24

県外移設を諦めている状況ではない。
選択肢に含まれる。               3/24

今回、過去の発言をピックアップしてみて、
あらためてその”軽さ”にあきれました。むちゃくちゃです。

どうしてこんなに発言がぶれるのか。

そこには、鳩山由紀夫という男の出自が絡んでいる気がします。

鳩山一郎が祖父、鳩山威一郎が父という政治家一家の直系。
莫大な資産を持つブリヂストン創業者の娘が母。
鳩山由紀夫という男は、生まれた瞬間から地位と名声と富を
すべて約束されていた存在です。

常に周囲には後援会をはじめとするたくさんの取り巻きがいて、
経済的にも不自由などあるはずもない状況。 なにしろ60歳にも
なって月々1,500万円のお小遣いをもらえる家なのです。

鳩山はただ、「これをやりたい」と言いさえすれば、周囲が即座に
すべてかなえてくれる環境に生まれ、それを当然だと思って育って
きたのでしょう。

つまり鳩山の発言は、それが実際にできるかできないかではなく、
「こうなったらいいな」という単なる思いつきのレベル。

言いさえすれば周囲がどうにかして実現してくれるはず、という
子どもじみた甘えの構図が見え隠れします。

でなければ、「県外、できれば国外」「沖縄県民の総意を得る」
などという言葉が出るはずがありません。ここまで言を左右する
はずもありません。

これが鳩山由紀夫の言葉のぶれの正体なのです。

もともと沖縄は、キャンプ・シュワブ沖合埋め立て案での受け入れを、
「やむなく容認する」(稲嶺沖縄県知事)という姿勢でほぼまとまって
いました。

米軍基地が残ることは本意ではないけれど、移転によって
普天間基地周辺の危険性が除去され、それと同時に
経済発展の遅れた沖縄本島北部の振興につながるならば
甘んじて受けましょう、ということでした。

沖縄本島という島は、長さ100キロほどの小さな島なのですが
実は南部と北部では大きな経済格差があります。
また、珊瑚礁が美しい砂浜に恵まれた西海岸と、断崖が続く
東海岸との間でも観光開発による発展の差が明らかです。

北部山岳地帯・やんばるの根元にあって、東海岸に位置する
辺野古周辺はまさに沖縄で最も経済発展から取り残された地域。
実際にこの周辺を訪れたことがありますが、共同売店と呼ばれる
小さなひなびた食料品店以外なにもないうらさびしい地域でした。

キャンプ・シュワブ沖合埋め立て案は、この地域に経済発展を
もたらすものとして期待されてきた側面があるのです。

その普天間移設問題で、鳩山は「最低でも県外」なんて思いつき
レベルの発言をしてしまいました。それは沖縄県民に安易な夢を
見せることになり、まさに”寝た子を起こす”形になってしまいました。

そりゃあ、米軍基地なんてないほうがいいに決まっています。

しかし、目と
鼻の先で台湾と中華人民共和国が対峙し、また
日中間でも領土や海底資源の所属をめぐっていくつもの火種が
くすぶるなかで、米軍のプレゼンスがない状態は沖縄そのものを
非常に危険な状態に置くことになります。もちろん日本全体も。

また、米軍の存在はすでに沖縄の社会に深く組み込まれて
しまっています。米兵とその家族の消費や、基地で働く人々の
得る賃金、それに基地の莫大な地代(借地料)がなくなれば
沖縄経済は崩壊しかねません。

なのに先の見通しや戦略がまったくないまま、思いつきの言葉で
行き当たりばったりの発言を繰り返した結果が、この混乱。

鳩山や民主党にとっては自業自得ではあっても、迷惑なのは
沖縄県民です。いったん県外移設の夢を見せられながら
“やっぱり県内でした”となるのでは失望が深まるだけ。
かえって不幸になるだけです。

鳩山由紀夫そして民主党が、実際にはできもしない甘い言葉を
ささやき、人々を騙してきたという事実は、すでにマニュフェストに
盛り込んだ政策すべてで明らかになっています。

それはもう、国家的詐欺と言っても過言ではないかもしれません。

                                  (敬称略)

 

この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/

みんみん(♂)とっておき!!支配人

福岡県生まれの九州男児。中学高校とブラスバンドに所属し、高校のブラスの先輩がタモリさんというのが数少ない自慢です。メディア関係の企業に就職し、転勤族だったため各地のおいしいお店を探して食べ歩きを始めたのがこのウェブサイトの原点。現在は、映像関係の会社を営んでいます。

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