「原子力と水と石油たちのために
私たちは何をしてあげられるの?」
27年前にこの歌を聴き、歌詞を知ったとき
井上陽水は手の届かない場所にいる天才だと
思い知らされました。
思想を超越した天上の歌、というか。
もし「神が与えたもうた声」がこの世にあると
するならば、男は井上陽水で、女は薬師丸ひろ子だと
いまも信じて疑いません。
昨夜、NHKホールでのツアーに行って
初めて生で聴いた「最後のニュース」。
この曲をエンディングに選んだTBSに、
当時ジェラシーすら感じたのを思い出します。
陽水は聴力がやや落ちているのか、
音程が不安定になる部分もありましたが
透明さと力強い響きを併せ持つその声に
心揺さぶられ、涙がこぼれ落ちそうに。
体調がすぐれず、直前までどうするか
迷っていましたが、本当に行ってよかった。
やはり音楽は力です。