ほんとうにおいしい店だけのグルメガイド
東京とっておき! !

にんじんしりしり。

2009.03.15

 
 

一泊2,500円の民宿に泊まり、レンタカーで沖縄本島の
隅から隅まで仕事で駆けずり回った経験で言うと、
沖縄は外食文化があまり発達していません。

 
DSC05890.jpg

意外に聞こえるかもしれませんが、とくに昼食を食べられる店
というのは観光地以外にはほとんどなく、あるのは沖縄そばの店か、
個人経営の弁当屋ばかりなのです。

 

 


DSC05944.jpg

 

そこで私のような旅人はおのずと弁当を買い、車のなかで
食べることになるわけですが、そうしているうちに
典型的な“沖縄の弁当”というものが
あることに気づきました。

それがこれ。

 

 

DSC06326.jpg

小さめの容器にごはんが敷きつめられ、必ず揚げ物がメインで鎮座し、
そしてにんじんの炒めたもの、青菜を刻んだものがごはんの表面を
埋めつくすスタイル。

 

DSC05886.jpg

これは少なくとも沖縄本島では共通のスタイルのようで、
どの弁当屋に行ってもほぼ同じものを見ることができます。

 

DSC05884.jpg

値段も安く、だいたい300円前後。
庶民の昼食としては手頃です。

なかでも色鮮やかさで印象に残っているのがこのおかず。

 

DSC06326a.jpg

にんじんの細切りを炒めたもの。

炒り卵とからめてあったり、ポーク(ランチョンミート)と
一緒だったりと微妙な違いはありますが、ほんわか甘くて
おいしい一品です。

ただこれ、本土に戻ってから懐かしくなって食べたいと思っても、
沖縄料理店では単品として存在せず、名前も知らないため
ずっと謎のまま恋い焦がれることしかできませんでした。

それがきのうのこと。

小さなバーでやっと出会うことができました。
DSC04823.jpg

「にんじんしりしり」

しりしりとは、すりおろすさまを指す言葉だそうで、
これ専用のおろし金ですりおろすようにすれば
にんじんがあっと言う間に短冊状になるのだそうです。

 

DSC04825.jpg

2000キロ離れた東京で、ひさかたぶりの再会を果たした
「にんじんしりしり」は、沖縄で食べた弁当とほとんど
変わらぬおいしさでした。

この「にんじんしりしり」と出会えるお店。

 

 

DSC04833.jpg

「南国酒場」
新宿区若松町29‐7
オーシャンプラザ若松町2階

 

近くに寄った際にはぜひどうぞ。

 

みんみん(♂)とっておき!!支配人

福岡県生まれの九州男児。中学高校とブラスバンドに所属し、高校のブラスの先輩がタモリさんというのが数少ない自慢です。メディア関係の企業に就職し、転勤族だったため各地のおいしいお店を探して食べ歩きを始めたのがこのウェブサイトの原点。現在は、映像関係の会社を営んでいます。

コメントを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

広告