知られざる佐賀の名物といえば、「ペロリン」でしょう。
ペロリンとは佐賀市にある「肥前とうふ」が作る
ごま豆腐のこと。ココア色のグラマラスなボディーと
ぷるぷるとした食感は、まさにペロリンって感じ。
昔は「ペロリン」の文字がもっと大きく、ごま豆腐である
ことを認識する前に「ペロリンってなんじゃぁぁぁぁ」と
見る人を圧倒していたものです。
さらに「ペロリン」には兄弟が存在し、同 じごま豆腐でも
白っぽいのは「シロリン」、ピー ナッツ豆腐が「ペロン」、
黒ごま豆腐「クロリン」、呉どうふが「プルリン」と五兄弟。
上京してからもたまにスーパーなどで見かけることがあり、
その場違いとも言うべきネーミングのセンスには毎回
脱帽するとともに癒されたものです。
また、もうひとつの佐賀の隠れた名物は「こどもびいる」。
その名のとおり子ども用のビールのような飲み物で、
しゅわしゅわと泡が立つさまには子どもたちが大興奮。
この「こどもびいる」、もともとは福岡の鉄板焼の店が
発案したそうですが、作ってきたのは佐賀の牛津町の
「友枡飲料」という地場の小さな飲料メーカー。
この友枡飲料は、以前から受託生産を手広くやっていて
最近全国各地で新たに登場している「地サイダー」の
多くがここで作られているとのこと。
雲仙や由布院など九州各地の観光地の「地サイダー」を
はじめ、変わり種では「黒糖コーラ」や「ドリアンサイダー」、
さらに「オリーブサイダー」、果ては「醤油サイダー」まで。
おかげでけっこう儲かってるのでしょうか。最近、隣の
小城市にぴかぴかの工場を建てたとのこと。ここを
見学すると「自分だけのサイダー」が作れるそうです。
ぜひ「赤い殺意」の血の池地獄サイダーや「ギョーラー」を
作ってみてはいかがでしょうか。
※ギョーラー:
焼餃子をミキサーにかけ、ドロドロになったものに
コーラを加えた飲み物。あまりの味に一発で
テッポウウオになれるという伝説のドリンク。
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/