かつて、名曲喫茶の「らんぶる」として
その名を知られた早稲田通り沿いの古い建物。
台風26号の猛威によって、一部崩落しました。
道路に面した壁のモルタルなどがはがれ落ち、
早稲田通りの歩道に散乱。
もしかしたら今回の台風で、23区唯一の「被災地」かも
しれません。
以前からこの建物、廃墟と化していて隣の建物と
ともにいろんなものがたびたび崩れ落ちていました。
行政の指導で簡単な囲いはつけているものの、この一角の
所有者は根本的な改善をしようという気はないようです。
正面左の柱は完全に朽ちて、その上の部分が傾いている
のが素人の目にも明らかです。
周囲にとって完全な迷惑施設と化していたところに
今回の台風による崩落。
今回崩落した破片は、警察がとりあえず囲って
立ち入り禁止にしていますが、片づける気配はなし。
破片のなかには金属も混じっていて、これが
歩行者に当たっていたらと思うとぞっとします。
今後想定される地震では、この建物全体が崩壊し、
被害を拡大させる可能性は非常に大きいのです。
なお、旧「らんぶる」の裏には、バラックのような家屋が
建っているのですが、どうやらこの家屋のトタン屋根も
台風によってはがされたもよう。
別の角度から撮ったもの。
もともと、あまりきれいな街とは言えない高田馬場
ですが、それでもこの一角だけがまるでスラムの
ようなたたずまい。
震災時はここから火が出て周囲に燃え広がり、
災害を拡大するかもしれません。
ある意味、「ゴミ屋敷」よりもたちが悪いこれらの建物。
新宿区など行政も、ちゃんと厳しく指導してほしいものです。
この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
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