「飲めるハンバーグ」なんて店名をつけてあるから、酒の肴にぴったりなハンバーグかと思ってました。
実際、私の後に来た客も「あのぉ、食事だけでもいいですか?」と申し訳なさそうに尋ねてましたから、かなりの割合で同じ印象を受けるのでしょう。
高田馬場にオープンした「飲めるハンバーグ」とは、飲めるほど柔らかい、という意味。
まあるいハンバーグを割ると、固まってるのは表面だけで、中からピンク色の半・液体がとろーんと崩れてきます。
この“飲める”ほどの柔らかさの理由は肉の挽き方。
二度挽いているそうですが、このジューシーさからすると脂身の割合もかなり多そうです。
「このままでも大丈夫ですが、お好みで鉄板で火を通してお召し上がりください」と言われるのですが、正直、火が通ってないんじゃないの?というレベル。
A5等級の和牛だそうですし衛生管理がよければ大丈夫でしょうが、半・液体という形状の印象もあり熱々の鉄板に押しつけて、ある程度固めて食べてみました。
鉄板が熱いためソースは別皿で提供され、それにつけて食べるスタイル。6種類も用意されているなかから、スタッフが個人的に好きだという「自家製燻製醤油」にしました。
出てきた醤油を嗅ぐと、たしかにチップの香りがついています。これに温泉卵を投入してハンバーグを浸して食べるとたしかにおいしい。肉の素性の良さが出ている感じです。
このハンバーグの焼き方は独特で、まず表面を焼いたあと、スチームコンベクションオーブンで加熱。そのあとさらに電子レンジで加熱して鉄板へ。
スチームコンベクションでの調理中、ハンバーグの中に差し込まれた温度計の表示は35度近辺。
保健所が飛んできそうな数値ですが、中心部まで火を通すと表面の柔らかさが維持できなくなるため、わざわざ電子レンジで中心部を加熱するようにしたのでしょう。しかし、そうまでして“飲める”ことにこだわるのもやや不思議な気もします。
価格はハンバーグと付け合わせつきの鉄板が1,580円、ラージが2,400円。
これにライス単品で250円、スープがついて350円ですから1食2,000円前後。
まあ味もよく、ほかにないユニークな食べ物ですので一度は行ってみてはいかがでしょうか。
「飲めるハンバーグ」(高田馬場・ハンバーグ)
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13216050/